キヨシ監督 “新成”原監督にジャブ「うちに負けた悔しさだと思う」

[ 2015年3月24日 05:30 ]

開幕を控え言葉を交わす原監督(左)と中畑監督

 3年目を迎えたセ・リーグの開幕直前イベント「ファンミーティング」が23日、東京都内で行われ、全6球団の監督とドラフト1位選手が参加した。約2000人のファンの前で行われたパネルディスカッションでは、DeNAの中畑清監督(61)が、27日の開幕戦(東京ドーム)で対戦する巨人の原辰徳監督(56)と前哨戦を展開。オープン戦も勝ち越したとあって、トークも絶好調だった。また、全監督が開幕投手を公表した。

 中畑監督はほとばしる闘志を抑えきれなかった。今年はオープン戦から好調で8勝4敗3分けはセ・リーグトップ(全体2位タイ)。開幕戦で激突する原監督に強烈なジャブを繰り出した。

 「今年のチーム(スローガン)は“新成”なんでしょ?うちに負けた悔しさだと思う」

 昨季は13勝11敗で、05年以来9年ぶりの勝ち越し。「たまたま。波の悪い時にうちに当たってくれた」と言いながらも、苦手意識は完全に払しょくした。原監督が「いつになく今年は自信があるなという感じ。自信満々の中畑さんを見ていると、非常に頼もしい先輩に見えますね」と返すと、満足そうにうなずいた。

 戦力に手応えがあるから、口調も滑らか。「チーム状態は良すぎるぐらい」。全球団の監督で唯一マイクを握りしめて話し続ける姿を指摘されると「マイクは(前川)キヨシ」とダジャレも飛び出した。目立ったのは指揮官だけではない。ドラフト1位のPRタイムでは山崎康が「開幕からストッパーで活躍します」と高らかに宣言。これには「おまえ、責任取れよ!」と会場を笑わせた。

 「楽しい雰囲気をみんなで出せたのが一番。監督も球界を盛り上げる空気に変わっている」とファンサービスを重視する中畑監督は満足そうに振り返った。ただ、ここまでは前哨戦。「このチーム(巨人)を倒さない限り優勝はない。開幕ダッシュしたいね」とキッパリ。球界最年長61歳の指揮官がペナントレースも主役になる。 

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