完全燃焼できた…37歳“仕事人”二岡 涙なき引退会見

[ 2014年1月10日 05:30 ]

会見の最後に球団職員から贈呈された花束を感慨深げに見つめる二岡

 オヤジ、15年間頑張ったよ――。昨季限りで日本ハムを戦力外となった二岡智宏内野手(37)が9日、千葉・鎌ケ谷の勇翔寮で引退会見を行った。巨人で10年間、日本ハムで5年間の現役生活にピリオドを打ち「完全燃焼できた」と爽やかな表情を浮かべた。

 俊足、強肩、強打の大型遊撃手として、巨人では02年日本シリーズでMVP、03年にはベストナインに輝いた。右方向への打撃を武器に通算173本塁打をマークしたが、現役終盤は慢性的な両脚痛に苦しめられた。09年の日本ハム移籍後は代打が中心で、昨季は36試合で打率・071。「最近は打つだけ。走攻守、全部できないと意味がない」と決断の理由を語った。

 昨年中に他球団からオファーがなければユニホームを脱ぐと決めた。その後、故郷・広島で眠る父・清司さんの墓を訪れた。広陵2年秋の県大会準決勝の日、父は二岡の応援に行く途中で交通事故に遭った。「僕の試合を見るためだったので、ずっと自分のせいだと思っていた」という。しかし、墓前に引退を報告し「少しは償えたかな」と自然と肩の力も抜けた。

 今後は未定だが「打撃の勉強をしたい」と米国留学も検討しており、将来は指導者を目指す。「昨日から巨人時代の先輩からたくさん連絡をもらった。清原さんからは“泣いておけ”とメールをもらいました」。日本ハムは3月のオープン戦などで引退セレモニーを行うことも計画している。やり残したことはない。二岡に涙はなかった。

 ◆二岡 智宏(におか・ともひろ)1976年(昭51)4月29日、広島県生まれの37歳。広陵から近大を経て、98年ドラフト2位(逆指名)で巨人入団。1年目から遊撃のレギュラーを担い、02年の日本シリーズでは満塁本塁打を放つなどMVP。09年にトレードで日本ハムへ移籍した。1メートル80、81キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2014年1月10日のニュース