大嶺変身 大砲ブランコにカーブで併殺、流れ変えた

[ 2013年5月27日 06:00 ]

<D・ロ>先発し7回を無失点に抑えた大嶺

交流戦 ロッテ4-1DeNA

(5月26日 横浜)
 1球の選択が試合の流れを変えた。ロッテの大嶺祐太投手(24)がDeNA戦で7回4安打無失点で3勝目を挙げた。初回1死一、二塁でトニ・ブランコ内野手(32)をカーブで三ゴロ併殺。両リーグトップの21本塁打を放つ主砲の頭になかった1球は計5併殺を生む伏線となった。かつて150キロの剛速球を誇った大嶺の変身ぶりを物語る白星だった。

 恐怖心に打ち勝った。初回1死一、二塁。先制のピンチでブランコを迎えた。追い込んでからの4球目。大嶺が決め球に選んだのはカーブだ。

 「緩い変化球を投げるのは怖い。江村からカーブのサインが出るとは思っていなかったけど、信じて投げた」。114キロ外角やや高め。ブランコは体勢を崩し、当てただけの三ゴロ併殺。「カーブへの準備ができていなかった」という。強打者を相手にカーブを勝負球に選択するのは、セオリー外の攻めだからだ。だが、「勇気を持って投げる大胆さも必要だ」という捕手出身の伊東監督の持論を体現してみせた。 ブランコには、前日の初戦でエース成瀬がスライダーを左中間場外に運ばれた。試合後、大嶺は捕手の江村と対策を話し合った。恋女房から「ブランコには低めに集められるカーブでいきましょう」との提案を受け「中途半端な球はやめよう」と決意した。そしてサインを信じ、初球も110キロの外角低めのカーブを見事にコースに決めた。

 ブランコへの配球でDeNAベンチにカーブの強い印象を残し、狙い球を絞りづらくさせた。その上で、今季の大嶺の最大の勝負球は打者の手元で落ちるスプリットである。前日に本塁打を放っている好調の金城とは2回無死一塁、7回1死一塁の2度のピンチで対戦し、いずれもスプリットで併殺に仕留めた。

 カーブとスプリットは、ともに今季から投げ始めた新球だ。「緩急で投球の幅を広げたかったので。5併殺は初めてですね」と大嶺。両軍で交流戦史上最多となる8併殺が生まれた一戦で、技巧派投手への変貌を印象づけた。速球を武器にした力任せの剛腕はもういない。

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