青森山田野球部員死亡事件 暴行容疑で2年生部員を書類送検 

[ 2012年1月18日 06:00 ]

 青森山田高の野球部寮で昨年12月、1年生部員が意識不明になり、搬送先の病院で死亡した事件で、青森署が暴行の疑いで、2年生の男子部員を書類送検したことが17日、捜査関係者への取材で分かった。送検容疑は昨年12月18日夜、寮2階の空き部屋で焼き肉をしていた1年の男子部員2人の背中などを素手で殴った疑い。殴られた1人が同19日午前1時ごろ、病院で死亡した。

 事件後、野球部の活動を自粛している同校はこの日、「まだ書類送検などの報告は受けていません。野球部の活動は再開のメドも立っていません」と説明。青森県高野連は「今のところ(学校から)報告はないです。書類送検ということは今後も捜査が続くと思うので、全てが終わってからではないと報告できないと思います」と見通しを語った。日本高野連は死因についての最終報告書の提出を受けた後に審議する方針としている。

 同校野球部は04年から6年連続で夏の甲子園に出場するなど春夏合わせて11度、甲子園に出場している強豪。昨秋は東北大会で4強入りしたが、暴行事件を受け、センバツ出場の推薦を辞退していた。

 ▼日本高野連・山口雅生事務局長(学校、青森県高野連から)正式な報告もまだありませんし、警察の捜査が全て終了しないと何とも言いようがありません。

 ≪部員死亡後の経過≫

 ▼2011・12・18 青森山田の野球部寮で焼き肉を食べていた1年生部員が2年生部員から暴行を受けるなど注意を受け、意識不明に。翌日午前1時、搬送先の病院で死亡が確認された。

 ▼12・20 同校は青森県高野連にセンバツ推薦の辞退を申し入れ受理される。

 ▼12・21 同校で会見。花田惇校長職務代理は「亡くなった生徒や保護者、関係者に多大な迷惑をかけたことを心からおわびしたい」と謝罪し「加害者A(2年生部員)が被害者B(1年生部員)の右肩甲骨の下を拳で1回叩いた」と説明。

 ▼12・22 死亡した1年生部員の通夜が大阪府内で営まれる。

 ▼2012・1・11 青森県高野連が日本高野連に中間報告。死因が特定されていないことから、審議委員会では取り上げられなかった。

 ▽青森山田高校 1918年(大7)創立の中高一貫の私立校。校訓は「誠実・勤勉・純潔・明朗」。普通科、自動車科、情報処理科、建築デザイン科、調理科を置いている。野球部は甲子園に春夏11度出場。OBにはヤクルト・曲尾マイケらがいる。サッカー、卓球、バドミントン、陸上など各種スポーツに力を入れており、全国大会常連の運動部が多数ある。ロンドン五輪卓球女子代表の福原愛らを輩出している。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2012年1月18日のニュース