東海大・菅野“逆指名” 意中球団以外ならメジャーも

[ 2011年10月17日 06:00 ]

<東海大・大東大>リーグ優勝を決め胴上げされる東海大・菅野

首都大学野球 東海大2―0大東大

(10月16日 平塚)
 27日のドラフト会議で巨人が1位指名を表明している東海大の157キロ腕・菅野智之投手(22)が、意中の球団以外から指名された際は入団しない意向であることが16日、分かった。

 2季ぶりの優勝決定後、菅野自身はドラフトについて口をつぐんだが、東海大・横井人輝監督は「少し前に菅野と初めて(ドラフトの)話をして、本人の気持ちは揺るぎなく固まっていると感じた。意中の球団がある?まあ、そうでしょうね」と本人の気持ちを代弁した。

 意中の球団について明言はしなかった。菅野に近い関係者によれば、その球団以外から指名された場合は菅野本人が社会人、大リーグ挑戦を考えているとして「意中の球団以外ならそういう選択肢もある」と明かした。さらに「社会人なら2年、メジャーだとさらに長くなる。浪人なら1年待てばいい」として、どこにも所属しない浪人の立場で翌年ドラフトを待つ選択肢も示した。全日本大学野球連盟の規定では、ドラフト前に特定球団への入団希望の意思を表明することはできない。とはいえ運命のドラフトがあと10日に迫ったことで、自身の中で方向性が固まってきたとみられる。

 巨人・原辰徳監督のおいにあたる即戦力右腕については、複数球団が1位指名を検討している。意中の球団以外なら入団しない可能性が浮上したことで、各球団のドラフト戦略に影響が出てくることになる。

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2011年10月17日のニュース