ミス連発もドロー 渡辺監督「まだチャンスある」

[ 2011年10月17日 06:00 ]

<西・ソ>引き分けで終了し、悔しげな表情でベンチを引き揚げる中村(右)と中島

パ・リーグ 西武4―4ソフトバンク

(10月16日 西武D)
 4―4の9回2死二、三塁。一打サヨナラの場面で、西武・浅村の打球は力のない中飛に終わった。その瞬間、自力でのCS進出の可能性が消滅。きょう17日のロッテ戦(QVCマリン)に敗れるか、18日に3位のオリックスが勝つと、CS進出の望みが絶たれる窮地に追い込まれた。

 「いろいろなミスが出た割には引き分けに持ち込めた。何とか崖っ縁に踏みとどまった。まだチャンスはあるということ」

 負けに等しい悲しき引き分けにも、渡辺監督は必死に前を向いた。「負けられない」という重圧からなのか、守っては3失策。それは攻撃面でも同様だった。4回に大崎がスクイズを失敗し、2点を追う9回無死一、二塁では原が送りバントをミス。それでも、中島、フェルナンデスの適時打で同点まで持ち込んだ。自身初の100打点を達成した中島は「あした、あさってで決まるわけですから、頑張ります」と厳しい表情で話した。

 土井ヘッド兼打撃コーチは「もう終わったこと。失敗もあったが、これがいい経験になる。あしたから2つ勝つことしか考えていない」と切り替えを強調した。文字通りの崖っ縁で残り2試合。可能性がある限り、必死で戦うしかない。

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2011年10月17日のニュース