夏の甲子園 被災地高校生が大会歌合唱

[ 2011年5月9日 16:25 ]

 日本高野連は9日、今夏に兵庫県西宮市の甲子園球場で開催される第93回全国高校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」を、東日本大震災で大きな被害があった岩手、宮城、福島の3県と、阪神大震災のころに生まれた兵庫県の高校生が合唱して録音すると発表した。演奏は磐城高(福島)の吹奏楽部が担当する。例年はプロ歌手によって録音されている。

 収録した音源は、全国選手権大会の五回裏終了後のグラウンド整備の際などに使用する。この高校生らが同大会の開閉会式で合唱するかは未定。

 14日に福島県須賀川市文化センターで収録。合唱に参加する高校は6日時点で岩手県が高田高、大船渡高、釜石高、宮古高の4校。宮城県が塩釜高、多賀城高の2校。福島県が郡山高、郡山東高、安積高、磐城高、安積黎明高、相馬東高の6校。兵庫県が長田高、神戸高、関西学院高、親和女高の4校で合計290人。磐城高の演奏は70人。

 日本高野連は被災地の高校生が心を込めて歌い、演奏することで、東日本大震災の被災者を励ましてほしいと説明している。

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2011年5月9日のニュース