G1周年記念競走展望

【多摩川ウェイキーC】長田 僕のメーンだ 僕のターンだ

[ 2013年9月4日 06:00 ]

地元の周年記念に挑む長田
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 G1「開設59周年記念・ウェイキーカップ」は5日、東京のボートレース多摩川で開幕する。かつて当地の地区スター候補選手を務めた長田頼宗(28=東京)は、自身初の勝率7点台をマークするなど最近の成長が目立つ1人。満を持して純地元G1に臨む、現在の心境に迫った。また、SG3連続優出の篠崎元志(27=福岡)は、58周年記念に続くウェイキーC連覇に挑戦する。

 【長田頼宗に聞く】

 ――いよいよ地元の周年記念。

 長田 結果を出したいという気持ちは人一倍あります。(多摩川推薦で出場したSG)モーターボート記念(まるがめ)の直後。凱旋レースのようになればいいですね。

 ――13年後期勝率は初の7点台。東京支部を引っ張る存在になった。

 まだまだそんなレベルじゃないですが、この成績を2期、3期と連続して維持していかなければいけないと思っています。

 ――ボートレーサーを志したきっかけは?

 (ボートレースを題材にした)漫画「モンキーターン」です。中学校2、3年生くらいの時に読みました。いろんな土地へ行って賞金を稼ぐという職業そのものに憧れました。

 ――今では主人公のモデルになった浜野谷憲吾らと走っている。

 デビュー当時はふしぎな感覚でした。

 ――ボートレーサーになっていなければ何をしていた?

 パティシエ(菓子職人)ですかね(笑い)。子どもの頃、母親がケーキやクッキーを焼いてくれて、よく手伝っていたんですよ。

 ――得意なスポーツやオフの過ごし方は?

 スノーボードはもう15年くらいやっています。ボートの体感とどこか通じます。最近は飯山(泰)さんに誘ってもらって自転車(ロードバイク)も始めました。ボートレース選手でけっこう乗っている人はいますね。

 ――昨年9月の鳴門周年記念でG1初優出。今年も4月の鳴門、5月の尼崎と連続して予選通過した。

 エンジンが出ていれば自分だって戦えるんだと自信になりました。今は記念クラスとターンで勝負したい。

 ――ウェイキーカップに向けて意気込みを。

 多摩川は僕のメーン。あの水面のおかげで今の自分はいます。スピードに乗ったまくり差しでどんどん攻めていきたいです。

 ◆長田 頼宗1985年(昭60)6月24日、神奈川県生まれの28歳。東京支部所属。93期として03年11月デビュー。同期は渡辺浩司、馬場貴也ら。07年12月、住之江一般戦で初優勝。通算成績2250戦484勝。48優出11V。G11優出0V。1メートル68、54キロ。血液型A。

 ≪取材後記≫前走は08年以来5年ぶりのSGとなったまるがめMB記念。予選通過はならなかったが、節間2勝を挙げて存在感を見せた。08年平和島笹川賞でSG初陣を飾ったものの、09年から6期3年のA2級暮らしを経験した。その間先輩レーサーの仕事の取り組み方を見て「プロはプロでも上位のプロにならないと」。オフの食生活などから見直してはい上がった。SG出場はファン投票の笹川賞とレース場推薦のMB記念の2回のみ。惜しくもダービー勝負駆けに失敗したが、チャレンジC、来年の総理杯と“自力”で出場権利をつかみ、活躍してくれるはずだ。(出田 竜祐)

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