G1周年記念競走展望

【田頭実】“英雄伝説”再び

[ 2013年5月10日 06:00 ]

英雄伝説を再び…地元若松では人気絶大の田頭実
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 久々に田頭がヒノキ舞台に返って来た。新プロペラ制度導入が田頭を蘇らせ、昨年は15優出V7で今年3月の平和島総理杯へ11年ぶりに参戦。今年も3月常滑、4月の多摩川、5月の芦屋を連続優勝と昨年からのいいリズムは持続している。

 田頭と言えばホーム若松では“英雄伝説”を残す強者だ。1999年の若松オーシャンカップ競走で1周2Mで先頭を走る長岡茂一の内懐を突き抜け悲願のSG初戴冠。05年の福岡ダービーは1号艇でスリット全速Sを決め手に植木通彦を抑えてビッグV2を挙げた。

 若松で田頭を語る時、鮮明に波の記憶として甦ってくる05年の若松ダイヤモンドカップ。満身創痍のF3を抱えスリット紙一重の決め技で植木通彦、山崎智也の間隙を鋭発差しのスーパーショットが火を噴き艇史の1ページに新たな記憶を書き記した瞬間でもあった。

 一時期は強気な攻めが災いしてF禍離脱を味わった辛い経験が糧として今の田頭を支えているに違いない。自分を信じてコツコツと努力を積み重ねていく…。一生懸命やってダメなら次にまた頑張る。初日12Rドリーム戦は3号艇に選出された。衰え知らずの迫力Sを奮発すれば吉報を待つご当所ファンは数多くいる。

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