中井貴恵 幼少期に超大物監督と“文通” ハガキ披露し「これ読むとドキドキしちゃう」父は名優・佐田啓二

[ 2022年8月29日 15:30 ]

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 女優の中井貴恵(64)が29日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。映画監督の小津安二郎さん(1963年死去、享年60)との幼少期の思い出を語った。

 中井は昭和の大スターだった佐田啓二さん(1964年死去)の娘で、俳優・中井貴一の姉でもある。佐田さんと亡くなった母が結婚した際には小津監督と木下恵介監督(1998年死去)が仲人を務めていた。

 母は結婚前は松竹大船撮影所前の食堂で働いていたとし、小津監督からも気に入られていたという。そんなこともあり、司会の黒柳徹子から「小津さんは幼少期のあなたをとってもかわいがってくださってたんですって」と振られると、中井は「そうなんですよね。私も母から聞くことで、なんとなくそうだったのかなと思いますけど。父は小津さんが亡くなった1年後に亡くなっているので、私の中の思い出としては父の思い出と小津監督の思い出と同じぐらいあるんですね」と振り返った。

 小津監督については「うちでよくお酒を飲まれて、鎌倉まで帰れなくなってうちによくお泊りになっていらしたので。私はこのおじさんは誰なんだろうと、いつもうちにいて酔っぱらってるけど誰だか分からないっていう状態だったんですね」と回顧。当時の自身については「でも小さい時から宴会の席が大好きで、しょっちゅう宴会の席にもぐりこんではお酒をついでまわってたんですよ」と笑顔で話すと、「いろんなことを小津監督には教えてもらったかなと思っています」とも語った。

 黒柳が「亡くなる前に小津監督が貴恵さんに、お手紙下さったって」と尋ねると、中井は「私と小津監督は随分往復書簡をしていて。母が亡くなってからいろんなものを整理したら手紙とかもいっぱい取ってあって」と小津監督から送られたハガキも披露。書き出しは大抵「まいにち、おりこうにしてますか。ぼくもあんまりおさけをのまず、おりこうにしてます」だったとし、最後には「いづれおめにかかってチウッ(チュウ)をしましょう」と書かれているものもあった。

 中井は「私これ読むとドキドキしちゃう。とっても愛情があふれていて、さりげなく次に来る日も約束していて。ハガキの良さを凄く感じます」と懐かしそう。佐田さんや中井ら家族がスーダラ節を踊っている絵が書かれたものもあり、「この頃植木等さんの『スーダラ節』が凄く流行っていて、先生と私はよくこの歌を歌って踊ったんですけれど、(ハガキの絵は)凄く似てるんです、みんな。父も書いてあるんですけど、前髪がぱらっと垂れてて、佐田啓二さんのトレードマークがちゃんと書いてあって、弟は生まれたばっかりなので、ちゃんとおむつをしてるんです」と声を弾ませた。

 ハガキは全て中井宛に書かれており、「それがね、私は凄くうれしくて。父や母の名前じゃなく、私の名前でいつもハガキを書いて下さるっていう。人生の宝物です」としみじみと話した。

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2022年8月29日のニュース