加山雄三「もう最高だよ」 24時間テレビで万感ラスト「サライ」 谷村新司とデュエット

[ 2022年8月29日 05:00 ]

「24時間テレビ」のエンディングで最後の「サライ」を歌う加山雄三(右)。谷村新司と(C)日本テレビ
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 夏恒例の日本テレビ「24時間テレビ」が28日、終了した。メイン会場の東京・両国国技館では、歌手の加山雄三(85)が登場。年内でコンサート活動の引退を発表しており、同番組での歌唱もこれが最後。自身が作曲したテーマ曲「サライ」などを披露した。

 ♪サクラ吹雪の サライの空へ――。24時間テレビで何度も歌ってきた、谷村新司(73)との共作曲「サライ」。加山はいすに座って歌い、谷村がその肩を抱くようにしてデュエットした。目を潤ませる谷村の横で、加山は笑顔で歌い切った。

 「もう最高だよ。皆さんが一緒に手を振ってくれて、ありがとう、ありがとうって。そういう感じが伝わってきたから、一生懸命歌おうと思ってね」と感想。「感無量です」と涙する谷村を見ながら、「いい歌だよなあ」と再確認した。

 同曲は1992年の24時間テレビ内で、エンディング曲を作る企画で制作。加山が作曲し、視聴者から募集した愛のメッセージを谷村が詞にまとめた。壮大なバラードはそれから30年、歌い継がれてきた。事前に行った嵐の二宮和也(39)との対談で、加山は同曲を「自分の分身のようなもの」と表現。長く愛されていることに「みんながいいと思って歌ってくれることは最高に幸せだね」とうれしそうに語った。

 歌手デビューから61年。年内でコンサート活動を終了する。19年に軽度の脳梗塞、20年には小脳出血を発症。「どこかでケリをつけなきゃいけない」と歌えるうちにステージから退くことを決めた。

 この日は66年の「旅人よ」と、65年の「君といつまでも」も歌唱。「君と…」のセリフ部分で「多くの方に支えられて、今の僕があると信じている。たくさんの愛と幸せを本当にありがとね」と感謝。エンディングで本当に最後の「サライ」を出演者と合唱し、「感無量だよ。涙出ちゃうよ!」とうれしそうな笑顔で締めくくった。

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2022年8月29日のニュース