中井貴恵 父・佐田啓二さんと母のなれ初め 食堂で働いていた母が「同郷のよしみ」で会話、大物監督が仲人

[ 2022年8月29日 14:28 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
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 女優の中井貴恵(64)が29日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。大スターだった父・佐田啓二さん(1964年死去、享年37)と母・益子さん(享年87)のなれ初めを明かした。

 司会の黒柳徹子から「お父さまとお母さまのなれ初めなんですけど、元々お母さまは京都のご出身?」と聞かれると、中井は「はい。父も京都で」と明かした。

 益子さんは県立横浜第一女子高(現在の横浜平沼高校)入学をきっかけに神奈川に住むようになり、母親が営んでいた松竹大船撮影所前の小さな食堂「月ケ瀬」で働いていたという。そこに俳優になりたての佐田さんが訪れたが、益子さんは言葉遣いで「あ、京都の人だな」とすぐに分かったという。また「大学の学生服を着てて擦り切れるようなてかてかしているのを着ていて、お金がないんだな」と思ったとし、中井は「言葉がきっかけで話すようになったと聞いたことがあります。同郷のよしみだと思います」と語った。

 その食堂は小津安二郎監督なども訪れていたというが中井は「うちの母はそこの食堂で働いていたただの娘だったので、どんなに偉い監督さんにもずけずけとモノを言って」と回顧。益子さんは小津監督に気に入られて親しくしていたとし、黒柳が「原節子さんの役柄のモデルにもおなりになったんですってね」と続けると、「母がずっとしてた髪型によく似た髪形をした女性が小津映画にはたくさん出ていらっしゃるので。小津監督のお好みだったのかもしれません」と推測。「結局お仲人までしていただいたので」と振り返った。

 佐田さんは大スターになった後も、益子さんとの関係を隠して長く交際したのちに結婚。中井は「随分長く、初めて口を利いてから10年ぐらいたってから結婚してると思います」と話した。

 仲人は小津監督と木下恵介監督が務めたとし、「小津監督も木下監督も独身でらっしゃるので、男が2人仲人なんです。珍しいですよね」と笑ってみせた。

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2022年8月29日のニュース