巨人痛恨！7回まで1安打の阪神打線に中川が3ラン被弾　開幕26イニング目で初失点＆今季初黒星

セ・リーグ   巨人0―5阪神 （ 2024年3月31日    東京D ）

＜巨・神＞8回、森下に3ランを浴びた中川（右）は阿部監督から降板を告げられる　（撮影・西川祐介）
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　巨人が開幕3試合26イニング目にして今季初失点。開幕3連勝を逃して今季初黒星を喫した。

　0―0のまま迎えた8回だった。この回から登板した3番手左腕・中川が1死から代打・小野寺と近本に連打され、1死一、二塁。中野の二ゴロが併殺崩れで2死一、三塁となった。

　ここで打席に入ったのが開幕からここまで無安打の3番・森下。その初球、中川が投じた外角シュートを左中間スタンドに叩き込まれた。

　巨人が開幕3戦26イニング目にして今季初失点となったのは森下の1号3ラン。中川は無失点で今季初ホールドをマークした29日の開幕戦に続くマウンドだったが、まさかの救援失敗で敗戦投手となった。

　阿部慎之助監督（45）は新人監督として1944年藤本英雄（3連勝）、1981年藤田元司（3連勝）、2016年高橋由伸（4連勝）に次いで球団4人目となる開幕3連勝を逃している。

　7回まではお互いゼロ行進が続いていた。

　ソフトバンクから加入した高橋礼が移籍後初登板初先発で二塁も踏ませず、6回1安打無失点と好投。巨人は高橋礼が3回を無失点に抑えた時点で、開幕から21イニング連続無失点となり、1953年に巨人が開幕20イニング連続無失点を達成したセ・リーグ記録を塗り替えた。

　その後も高橋礼、才木の投げ合いで6回まで0―0で試合が進行。巨人は3回に吉川の安打と門脇、長野の連続四球で2死満塁としたが、岡本和がフォークボールに空振り三振。4回にも大城卓と丸の四球、吉川の安打で1死満塁としたが、高橋礼と佐々木が倒れてまたも先制機を逃した。

　巨人は6回に2死一、三塁と好機を築いたところで高橋礼に代打・梶谷を出したが、痛烈な打球は大山の好守に阻まれ、またも得点ならず。それでも、直後の7回に2番手左腕・バルドナードが無失点に抑えて開幕25イニング連続無失点のプロ野球タイ記録を達成した。

　だが8回、ついに中川が3ランを被弾して失点。開幕26イニング連続無失点および開幕3試合連続完封勝利というダブルのプロ野球新記録達成を逃した。

　9回には5番手右腕・松井が先頭・ノイジーに二塁打されて代打・糸原の二ゴロで1点失うと、さらに小幡に1号ソロを被弾。5失点で零敗となった。