佐々岡真司氏 「度会封じ」には厳しい攻めが必要 3球で降板した黒原は怖がらずに投げてほしい

[ 2024年3月31日 06:00 ]

セ・リーグ   広島1ー6DeNA ( 2024年3月30日    横浜 )

佐々岡真司氏
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 【佐々岡真司 視点】黒原が3球で交代。やはり公式戦独特の緊張感があったのだろう。今春の実戦であんなに抜ける球はなかった。これでゲームプランは大きく狂ってしまった。緊急登板の河野はブルペンからではなくベンチからマウンドへ。さすがに準備はできていなかった。

 黒原は新人だった22年に巨人・吉川の左肩付近に死球を当て、以降は登板なくシーズンを終えた。心理的な影響も一つの要因になって肩肘が不調になった。心配だ。首脳陣は次回も登板機会を与えると思う。怖がらずに投げてほしい。

 死球を当てた度会には2打席目以降、内角に投げづらくなったとはいえ、4回は大道が外角直球を弾丸ライナーで右翼席へ打ち込まれた。開幕戦では九里がスライダーを被弾。速球にも対応力があることが改めて分かった。

 6回は左の塹江が3球続けたスライダーを右翼線二塁打。直前の空振りから修正して合わせた。打席ではベース近くに立って、しっかり踏み込んでくる。やはり内角を突いて足元を動かすなど、厳しい攻めが必要だ。
 (本紙評論家)

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