田淵幸一氏 昨季よりチーム全体機能している巨人、昨季が“呪縛”?四球にとらわれた阪神

[ 2024年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―0阪神 ( 2024年3月30日    東京D )

田淵幸一氏
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 【田淵幸一 視点】まだ開幕して2試合だが、巨人と阪神は対照的な戦いをしている。巨人は佐々木という新人と門脇の1、2番。足もあるし小技もできる。梶谷と丸のベテランがいいつなぎもして、岡本和と坂本が一発で試合を決める。昨年埋もれていた松原も仕事をしている。投手陣も含めチーム全体が機能している印象だ。

 一方の阪神は昨年とほぼ変わらないメンバー。巨人に昨年の戦いを研究され、思ったような試合ができていない。昨年、阪神は494四球を選び出塁率を上げ優勝を手にした。今年も同じ方針とされるが、選手が四球を選ぶことにとらわれすぎているように思える。この試合で34打者中、21打者がファーストストライクを見逃し、巨人投手陣に主導権を握られていた。好球必打の延長線上に四球があるはずだが、固定されたメンバーゆえに四球に縛られたような打撃になっている。積極的に打っていく若い選手を使って打線に刺激を与える手もある。4月までは勝率5割でいい。慌てず戦ってほしい。(スポニチ本紙評論家)

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