巨人・杉内コーチ「阪神の才木くんみたいに粘り強く投げないといけない」 開幕26イニング目で初失点

[ 2024年3月31日 19:33 ]

セ・リーグ   巨人0―5阪神 ( 2024年3月31日    東京D )

<巨・神>9回、5番手で登板した松井 (撮影・須田 麻祐子)
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 巨人の杉内俊哉投手チーフコーチ(43)が阪神の先発右腕・才木浩人投手(25)が5四球と乱れながらも6回4安打無失点と粘りの投球を見せたことに賛辞を送った。

 4年ぶりV奪回を目指す巨人は31日の阪神戦(東京D)で開幕3試合26イニング目にして今季初失点。5失点零敗を喫して開幕3連勝を逃し、今季初黒星を喫した。

 0―0のまま迎えた8回。3番手左腕・中川が、7回までわずか1安打の阪神打線に連打されたあとで開幕から無安打だった森下に痛恨の3ランを被弾。9回には5番手右腕・松井も小幡のソロ弾などで2点を失った。

 それでもソフトバンクから加入した高橋礼が移籍後初登板初先発で二塁も踏ませず、6回1安打無失点と好投。

 巨人は高橋礼が3回を無失点に抑えた時点で開幕から21イニング連続無失点となり、1953年に巨人が開幕20イニング連続無失点を達成したセ・リーグ記録を塗り替え、7回に2番手左腕・バルドナードが無失点に抑えて開幕25イニング連続無失点のプロ野球タイ記録も達成した。

 だが8回、ついに中川が3ランを被弾して失点。開幕26イニング連続無失点および開幕3試合連続完封勝利というダブルのプロ野球新記録達成は逃した。

 試合後、杉内コーチとの一問一答は以下の通り。

 ――高橋礼。

 「緩急使えて。あの投球を1年間続けて欲しいね」

 ――テンポがいい。

 「あれが持ち味だと思うし、監督もテンポの良さを評価しているので。彼の持ち味でこれからもあのテンポを発揮してくれるでしょうね」

 ――開幕から25イニング連続無失点はセ記録。

 「いつか途切れるんでね。そんなところはあまり気にしてないですけど。我々投手陣も阪神の才木くんみたいに粘り強く投げないといけないのでね。あれをいい手本にしながらこれからも頑張っていきます」

 ――好調の要因。

 「そうですね。無駄な四球が少ないっていうのが大きいと思いますけどね。もちろん、きょうの森下みたいに打たれることもあるかもしれないけど、あれでやっぱ打たれることを恐れてキチキチ狙ってボール先行カウントになるってのがこれから避けたいところなんでね。コウタ(中川)にもその辺ね、打たれたら仕方ないって言ってるし。監督からも言ってるはずなんでね。これからも厳しい場面でね、いってもらわないといけない投手なので。きょうの失点は明後日までに切り替えてやってもらいます」

 ――高橋礼は良くなった。

 「なんで去年あんまり良くなかったのか、正直よくわからないですよね。もちろんセ・リーグに来たこともあるけど、ゾーン内で構えてやればあの緩急は打者は相当イヤだと思うし、スイングさせてなかったんでね、阪神打線を。ゾーン内でやって欲しいですね」

 ――先発陣が安定。手応えは。

 「先発陣が6回以上投げてくれると中継ぎの負担も減るし、打線もなんとか点とってやろうって気持ちになるだろうからね、先発が頑張ってれば。これからもそうやって引っ張って欲しいですね、先発陣はね」

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