山本由伸の快投にカージナルス打者陣も脱帽　ゴールドシュミット「いい投球」ドノバン「電撃的な球」

大粒の雨が降る中、熱投するドジャース・山本（AP）
Photo By ＡＰ

　ドジャースの山本由伸投手（25）が30日（日本時間31日）、本拠でのカージナルス戦で米本土＆本拠地初先発。初回を3者連続三振で立ち上がるなど5回2安打無失点の好投を見せ、勝ち投手の権利を持って降板したが、救援陣はリードを守れず、山本の勝ち星は“消滅”、勝敗はつかずにメジャー初勝利はならなかった。ド軍は延長戦の末に5―6で敗れ、「2番・DH」で先発出場した大谷翔平投手（29）は5打数1安打、1四球だった。

　メジャー通算341本塁打を誇るポール・ゴールドシュミット内野手は、この日の山本との対戦では2打数無安打、1三振。山本の投球について「彼がいい投手だということはわかっていた。今日の彼はいい投球をした。ストライクを先行させて、すべての球種を上手に使ってきた。いい投球だった。彼はすべて（の球種）を使った。チェンジアップ（＝実際はスプリット）で多くの空振りを奪い、私もチェンジアップで三振した。何球かスプリットもよく、あれが彼が三振を奪う球種なのだろう。いい仕事をしたよ」と振り返った。

　また、雨天中断後も投げ続けたことには「続投するんじゃないかと思っていた。（5回も）走者を1人出しただけだから、（中断の）影響は受けなかったのだろう。いい投球だった」と評価した。

　山本との対戦では2打数無安打、1三振に終わった1番のブレンダン・ドノバン内野手は、山本の投球について「本当によかった。複数の種類のスプリットを制球よく投げ分けてくる。いくつかの優れた変化球に、速球も低めに投げていた。今日は電撃的な球を投げていた」と絶賛。印象的だった球については「カーブだ。（第1打席で）2つストライクを取られた。よく曲がり、落ちてくる。ストライクになるとは思わなかった。他の変化球も上質だった」と驚いた様子だった。