中日・涌井 笑顔なき通算2000奪三振 史上24人目の偉業も、チームはドロー 立浪監督「次も期待」

[ 2024年3月31日 06:15 ]

セ・リーグ   中日1ー1ヤクルト(延長12回) ( 2024年3月30日    神宮 )

<ヤ・中>4回、村上からの空振り三振でプロ通算2000奪三振を達成し、ファンの歓声に応える中日・涌井(撮影・尾崎 有希)
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 中日・涌井のポーカーフェースが、かすかに緩んだ。4回2死で村上と対戦。2―2からの5球目、高め148キロ直球で空振り三振。プロ野球史上24人目となる通算2000奪三振を達成した。

 節目の勝負球となった直球には、こだわりがある。「まだまだ球速は出る。160キロはいかないけど155キロくらいは。24年中は無理かもしれないが徐々に上がっていけば」。6月に38歳となるプロ20年目を迎えても進化を目指す象徴だった。

 プロ1年目の西武時代の05年3月29日、プロ初登板の日本ハム戦で小田から空振り三振を奪って以来6941日かけて積み上げた。

 6回0/3無失点で勝敗はつかず。延長12回を戦い今季初の引き分けに終わった。チームを勝利に導けなかった悔しさからか、涌井は試合後、報道陣に対応せず無言でバスに乗り込んだ。立浪監督は「涌井は球も良かったですし、次も期待したいです」と信頼を寄せた。 (湯澤 涼)

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