広島の新人3投手に春季キャンプ1軍切符 新井監督「今から鼻息を荒くしている」若手のアピール期待

[ 2024年1月26日 05:45 ]

スタッフ会議に臨んだ広島・新井監督
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 広島は25日、広島市南区のマツダスタジアムでスタッフ会議を開き、2月1日から始まる春季キャンプの1、2軍メンバー振り分けを決定した。新人では、高太一投手(22=大商大)、滝田一希投手(22=星槎道都大)、赤塚健利投手(22=中京学院大)の3投手が1軍切符をつかんだ。新井貴浩監督(46)は、チームの底上げを図るために、頻繁に入れ替えを行う考えを示し、2月15日からの沖縄2次キャンプでは、若手にチャンスを与える狙いで、一部の主力選手を2軍で調整させる方針を固めた。

 新井監督は早くも胸を躍らせていた。約2時間に及んだスタッフ会議。選手には2月1日からスタートする春季キャンプで猛アピールを求めた。

 「今から鼻息を荒くしている。どんどんアピールしてほしいですし、こちらからすると、“誰が出てくるんだ”と楽しみな気持ち」

 春季キャンプのメンバー振り分けも決まった。1軍には、昨年の43人を上回る45人が同行することになった。カープアカデミーからの練習生も含め、平均年齢26歳と若手中心の構成で、新人では大卒の高、滝田、赤塚の3投手を抜てき。2年目右腕の斉藤、久保、中村貴の両外野手らも初の1軍切符をつかんだ。チームでは、昨季チーム3冠(打率、安打数、打点)の西川が国内FA権を行使してオリックスに移籍。その穴を埋める若手の台頭とともに、戦力の底上げが求められる。そのために、今春キャンプは昨年以上に1、2軍の入れ替えを行い、競争を促す構えだ。

 「キャンプが始まっても、たくさん入れ替えをしていこうと思っている。ここで決まりではない」

 さらに指揮官は、昨年は行わなかった手法で、若手の成長を後押しする。1軍スタートの松山、会沢、野間、上本を15日以降もそのまま、宮崎に残らせ、秋山とともに2軍で調整させる方針を示した。これは、沖縄2次キャンプ中に予定されている対外試合6戦で、若手にチャンスを与える狙いがある。

 「野手では(2次キャンプから主力)5人が日南(2軍)に残って、調整してもらう。その分、若い選手を連れて行き、競争させようと思っている」

 昨季は島内、末包らの台頭もあり、開幕前の下馬評を覆すリーグ2位の成績を残した。引き続き、「育成のカープ」を掲げて、指揮官は一丸を強調した。

 「カープは、選手を育ててチームを強くしていく。1軍、2軍で、コミュニケーションを取りながら、一丸となって頑張っていきましょうと(スタッフ会議でも)話をした」

 この“親心”を若ゴイがどう受け入れて、結果につなげるのか、期待が高まる。(長谷川 凡記)

 ≪広島護国神社で「日本一」祈願≫
 松田元(はじめ)オーナー、新井監督ら首脳陣、球団職員の計86人が広島市中区の広島護国神社で今季の必勝祈願をした。参拝した新井監督は絵馬に「日本一」としたため、「必死になって、みんなで戦っていきますという報告とともに、優勝して、日本一になりますと、お祈りした」と6年ぶりのリーグ制覇、40年ぶりの日本一に向けて、決意を新たにした。

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