落合博満氏 ファン選出思い出の試合監督編2位は山井-岩瀬の完全リレー「未だに考えている」

[ 2024年1月26日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。ファンが選ぶ思い出の試合【監督編】を発表した。

 第2位に選ばれたのが2007年11月1日の日本ハムとの日本シリーズ第5戦(ナゴヤD)で山井大介-岩瀬仁紀の完全試合リレーで1-0勝利し、日本一を決めた試合だ。

 シーズンでは巨人に屈し、中日がリーグ2位から勝ち進んだ日本シリーズ。3勝1敗で日本一に王手をかけて迎えた第5戦は山井が8回まで打者24人に対して1人の走者も出さない完全投球。しかし、4回に右手中指にマメができていたため降板を申し入れ、9回は守護神・岩瀬が登板して完全リレーで53年ぶりの日本一を勝ち取った。

 この物議を醸した完全リレーについて落合氏は「(山井)本人が投げられないっていうんだから代えるしかないじゃん。ピッチングコーチが聞きに行って“行くか”って言ったら“いや、もう岩瀬さんでお願いします”って言うんだから。投げられないものは投げさせるわけにはいかないと思うよ」と当時のやり取りを振り返った。

 山井の指の状態が万全だった場合にどうしていたかは未だに自問自答するという。「本人が“投げる”って言ったらどうしたかなっていうことだけは未だに考えているけどね。どうしたんだろうって」と説明。その答えは出たかとの問いには「出てこない」と明かした。

 視聴者の「勝ちに徹底する落合さんの姿勢が好きだった」という投稿には「物議を醸しだしたんでしょ?だから、それがいいっていう人もいれば、ダメだっていう人もいたっていうだけのことであってね。53年ぶりの日本一がそっちの方でみんな吹っ飛んでしまったという」と話した。歴史に残る完全リレーでの日本一達成に「ああいう形での日本一はもうないでしょ。2人でパーフェクトやるっていうのは」という落合氏。今後、仮に別の監督が同じ状況を迎えた場合には「前例をつくっちゃっているだけに、世の中の反応が怖くてできないでしょう。おそらく」と話した。

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