【センバツ】「超伝統校」耐久が春夏通じて初の甲子園 創部119年目の悲願 井原監督「新しい歴史を…」

[ 2024年1月26日 17:52 ]

選抜出場が決まり、ナインに胴上げされる耐久のエース冷水(撮影・北條 貴史)
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 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校が26日に発表され、耐久(和歌山)が春夏通じて初出場を決めた。 耐久高校の動画はこちら

 午後4時過ぎに吉報が届き、学校がある有田群湯浅町では初出場を知らせる町内放送が流れ、隣の広川町とも協力して花火が打ち上がった。

 OBで19年4月から監督を務める井原正善監督(39)は「新しい歴史をつくってくれた。感謝したい。でも、ここで終わったら意味がない。目の前の一戦一戦に勝って、皆さんにお返しができるように」と部員に呼びかけ、エースの右腕は冷水(しみず)孝輔(2年)は「新しい歴史を刻めたと思う。甲子園ではベストの投球を見せたい。どんな場面でも強い気持ちを持って相手に向かっていきたい」と意気込んだ。

 黒船来航の1年前にあたる1852年(嘉永5年)に開かれた稽古場「耐久社」を起源とし、全国でも有数の歴史を誇る公立校。野球部は1905年(明治38年)に創部され、OBには元阪神選手で引退後は名物寮長として知られた梅本正之氏がいる。昨秋は和歌山大会で初優勝し、40年ぶりに出場した近畿大会でも4強入りの快進撃で聖地への道を切り開いた。

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