【センバツ】日本航空石川に吉報 選考委から異例メッセージ 被災地へ「希望の灯になるようなプレーを」

[ 2024年1月26日 16:10 ]

日本航空石川ナイン
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 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市内で開かれ、晴れの32校が決まった。

 今大会から出場枠が04年以来20年ぶりに変更。全体枠は32のまま、東北、東海を1枠増の3校とし、21世紀枠を1枠減の2校とした。また、中国、四国で2校ずつを選んだ上で中四国に割り振られていた1枠をなくした。

 一般選考の発表が始まり、北信越2枠は星稜(石川)が2年ぶり16度目、(福井)が4年連続11度目の選出。そして神宮大会枠で日本航空石川(石川)が4年ぶり3度目の出場を決めた。

 日本高野連副会長で北信越地区の選考理由を説明した辻中祐子氏は、3校目について「北陸と日本航空石川とで比較検討した。地区別小委員会では実力は拮抗しているという評価でした」と述べた。

 その上で、日本航空石川は昨秋北信越大会で敦賀気比に1点差で惜敗。7回に4安打を集めて1点差に追いつく粘り強さを見せたことも踏まえ、「最終的には日本航空石川を3校目として推薦する結論に、地区別小委員会の選考委員の総意として達しました」とした。

 通常は選考理由の説明のみが行われるが、この日は「なお、地区別小委員会で北信越地区の選考にあたった選考委員一同の皆様よりメッセージがありますのでお伝え致します」と選考委員からの異例のメッセージを発信した。

 「改めて1月1日に発生した能登半島地震で亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災者の皆様にお見舞いを申し上げます」とし、「センバツの大会理念には、野球を通じて、生徒たちに純真明朗な気風を吹き込むとともに、国民の希望の灯をともしたいという願いを込めてこの大会が誕生したと明記されています。甚大な被害を被った石川県輪島市に所在する日本航空石川高校を始め、北信越地区から選出された3校のみならず、全32校の選手たちが被災された方々の希望の灯となるようなハツラツとしたプレーを甲子園で見せてくれることを期待しています」と読み上げた。

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