【センバツ】注目選手続々! スーパー1年生、父が元プロ、「江川2世」 外野4人で警戒の強打者

[ 2024年1月26日 16:31 ]

今大会注目の大阪桐蔭・森、作新学院・小川、豊川・モイセエフ
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 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市内で開かれ、晴れの32校が決まった。

 投手の注目は大阪桐蔭の最速150キロを超えるスーパー1年生・森陽樹。宮崎県延岡市出身で、中学時代も軟式で140キロを出すなど鳴り物入りで大阪桐蔭に進んだ。1メートル89の長身で、高校時代のロッテ・佐々木朗希のように規格外のフレームは成長途中。投手層が厚いゆえ、酷使されることがない強豪校の強みを生かし、昨秋大阪府大会は1イニングのみの登板だった。近畿大会も初戦の高田商戦、準々決勝の報徳学園戦は救援だったが、それでも自己最速を更新する151キロを計測した。決勝の京都外大西戦は先発。7回3安打9奪三振で無失点に抑えて優勝に貢献した。チームは、森だけでなく、最速154キロ右腕・平嶋桂知(2年)らを擁し、厚い投手層は全国屈指だ。

 作新学院を関東王者に導いた最速147キロ右腕・小川哲平投手(2年)にも注目だ。栃木・日光市出身で身長1メートル83、体重92キロとバランスの取れた恵まれた体格。落合中では軟式野球部で最速144キロを計測している。力感のないフォームから切れのある直球を投じる姿は作新学院の偉大な先輩・江川卓氏を彷彿とさせ、すでに今秋のドラフト注目投手に挙げられている逸材だ。明治神宮大会でも準々決勝の北海戦で完封勝利を挙げ、決勝の星稜戦も先発で7回3安打1失点と好投。惜しくも準優勝に終わったが、全国に一躍名をとどろかせた。

 八戸学院光星のエース左腕・洗平(あらいだい)比呂投手(2年)は高1夏、高2夏に続いて3度目の甲子園出場。2年夏は3試合に登板(先発2試合)し、初戦の明桜戦では完封勝利を飾るなどチームの2019年以来のベスト8進出に貢献した。身長1メートル77で長い手足から最速147キロ、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップと多彩な変化球を投げる。父・竜也氏(45)は元中日投手。2学年上の兄・歩人も2022年夏の甲子園で八戸学院光星の「背番号1」を付け、比呂ときょうだい同時出場を果たした。チームは、ドラフト候補左腕・岡本琉奨(2年)も擁し、2枚看板で上位進出を狙う。

 元来、投高打低と言われる選抜。今年はバットも規定が変更され、より投手が有利と言われる。

 そんな中でも野手では、東海大会で打率・625をマークし、通算13本塁打を記録している豊川のモイセエフ・ニキータ外野手(2年)に注目だ。両親はロシア出身で、自身は日本生まれ。小1から野球を始めた。母国では野球になじみのなかった両親がルールから勉強してモイセエフを支えた。東海大会の決勝では愛工大名電が外野4人態勢を敷いて警戒したほどの長距離砲。甲子園ではどんな打撃を見せるか。

 大阪桐蔭の徳丸快晴外野手(3年)、ラマル・ギービン・ラタナヤケ内野手(3年)の3、4番コンビにも注目。

 徳丸は、兄・天晴が智弁和歌山の4番として21年夏の甲子園で優勝。兄と同じく強打が持ち味の左打者だ。守備では珍しい両投げ。昨秋は左投げの右翼手として出場していたが、大阪府大会では5回戦から右投げの三塁手として公式戦初先発。無難に打球を処理する起用さを見せた。

 ラマルは両親がスリランカ出身で、自身は愛知県名古屋市生まれ。昨秋の大阪府大会準決勝では3ランに満塁弾と連発。明治神宮大会でも右中間に2ランを放つなど抜群の飛距離が持ち味で、高校通算28発を誇る。

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