【センバツ】作新学院 エース・小川哲平は「大谷イズム」を胸に甲子園へ 最速147キロの「江川卓2世」

[ 2024年1月26日 19:04 ]

<選抜出場校発表・作新学院>ポーズをとる作新学院・小川(撮影・郡司 修)
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 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日、毎日新聞大阪本社で行われた。

 昨秋の関東大会で優勝し、神宮大会でも準優勝だった作新学院(栃木)は2年連続12度目の出場を決めた。

 エースは小川哲平投手(2年)。「江川卓2世」と称される最速147キロ右腕は「スコアボードに0を並べて、チームの勝利のために投げたい」と、春夏連覇を果たした1962年以来62年ぶりとなる選抜Vに視線を合わせた。

 参考にしている存在がいる。ドジャースの大谷翔平投手。しかし技術的な面ではなく「大谷選手の精神的な考え方、人間性を真似したい」という。球場でゴミを拾うなど、大谷を参考に野球以外の部分での成長を自身に課している。小川は「大谷イズム」を胸に甲子園に乗り込む。

 野球では右投げ右打ちだが、ものを書いたり、食事の時に箸を持ったりするのは左手。子どもの頃に「家に右利き用のグラブしかなかったので」と右手で投げ始め、今に続いているという。

 冬場は瞬発力、体のバネなどを鍛えることに集中。30メートルダッシュ、階段ダッシュ、縄跳びなどを繰り返しており「力任せではなく、体の切れで投げたい」というのが理想像だ。キャッチボールでは「体の回転で楽に投げられるようになった」と既に効果を実感している。

 身長は1センチ伸びて1メートル84になった大型右腕。球速へのこだわりはないが「質のいい、分かっていても打たれない真っすぐを投げたい」との投球は現役時代の江川卓と重なる。大谷翔平&江川卓の逸材。甲子園がさらなる飛躍の舞台となる。

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