【センバツ】別海 人より牛が多い町から甲子園!部員19人で快進撃 主将「野球できる幸せ、恩返しを」

[ 2024年1月26日 15:40 ]

21世紀枠出場を決め喜ぶ牛乳で乾杯する別海ナインら(撮影・高橋 茂夫)
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 第96回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市内で開かれ、晴れの32校が決まった。21世紀枠では別海(北海道)、田辺(和歌山)が選出された。

 今大会から21世紀枠は1枠減の2校選出に変更。別海は春夏通じて初の出場で、歴代最東端の甲子園出場校となる。

 学校所在地は北海道野付郡別海町。北海道の東に位置し、面積は東京ドーム2万8000個分余りの1317・17平方キロメートル。広大な面積に人口1万4000人余り、それに対して人口の約8倍の牛11万頭余りが飼われている。生乳生産日本一の牛乳だけでなく、ホタテなど漁業も盛んだ。

 日照時間が短い中、野球部は農業用ビニールハウスを利用するなど創意工夫。部員は選手16人を含む19人ながら、昨秋の北海道大会では準決勝で優勝した北海に善戦したことが評価された。

 生徒や父母らとともに発表中継を見守り、決定の瞬間は歓喜。中道航太郎主将(2年)は「皆さんの応援があったおかげです。今、満足に勉強とかもできない人たちがいる中、こうして自分たちが野球をできる幸せを感じることができた。今まで支えたくれた全ての方々に結果で恩返しができるよう、あの舞台へ向かって頑張っていきたい」と挨拶した。

 ▼平成ノブシコブシ・徳井健太 別海高校へ 広大な大地、澄んだ空気、長閑な牧場風景。この町で青春を過ごした僕は、毎日が物足りなく感じてた。後輩達よ、燃え尽きるチャンス到来だ。悔しがれ、泣き叫べ、笑い合え!青春は、恥をかくことだ。

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