落合博満氏 ファン選出思い出の試合監督番外編 監督就任後初の退場処分 退場覚悟の猛抗議

[ 2024年1月26日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(70)が26日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。ファンが選ぶ思い出の試合【監督編】を発表した。

 番外編は2006年7月5日の巨人戦(東京D)で監督初の退場処分を受けた試合が選ばれた。この試合について「覚えていますよ」と答えた落合氏。どんなシーンだったか覚えているかと問われると「センターフライでタッチアップが早いっていう。それを審判がちゃんとしたジャッジをしないから抗議に行ったっていうだけであってね。1回下ったジャッジっていうのは、覆らないっていうのはわかっているけど」と退場覚悟で抗議に行ったことを明かした。

 巨人戦の6回1死一、二塁、巨人の打者・小坂誠が中飛を打ち上げると、二塁走者・パウエルが三塁へタッチアップ。落合監督はこのタッチアップでパウエルの離塁が早かったとして審判団に猛抗議した。さらに抗議の意味を込めてナインを引き揚げさせ、15分間の中断後に監督就任後初の退場処分を受けた。審判団は動くフォーメーションは間違っていなかったと主張したが、敵将の巨人・原辰徳監督も試合後に「自分が言うのも何だが、審判団の態勢というか、判断の仕方は敵陣にいながらいい判断をしているとは思えなかった」と発言している。

 落合監督不在となったチームは8回にタイロン・ウッズの2点適時打で逆転勝利を収めた。現役時代は2度退場処分を受けたことがあるが、監督就任後は初の退場だった。

 落合氏は「過去、現役の時にそれを覆した例っていうのはあるんだよ」と知識を披露。「ナゴヤ球場での巨人戦で。ライトにホームランがファウルっていうので、取り消された事例はあるんだけどね。まあでも、時代が違うって言えば時代が違うのかもわかんないけどね。あれは未だに早いと思っているよ」と主張した。

 どの審判が見るべきだったのかという問いに、落合氏は「それは審判に聞いてくださいよ」と苦笑い。どういう説明を受けたかと問われると「正常なタッチアップだったっていうだけのことですよ。それしか言いようがないじゃない。他に何か審判団が言えるようなことがある?」と不満げに振り返った。審判団に誰が判断したかを問いかけても「それの回答はなかったっていうだけのことでね。だから、誰も見ていなかったってことでしょ」と話した。

 抗議に行ったことについては「オレが抗議に行くってことは退場覚悟で行ってるから」と説明。その後ベンチで選手を集めて円陣を組んだ場面では「オレはこのまま退場になるけど、あとはしっかり頑張れよ」と伝えたという。その後、チームが逆転勝ちしたことには「まあ、そういう雰囲気だったんだろうね」と振り返った。

 思い出の場面について、視聴者からいろんな意見が出てくることには「1人1人観る感覚が違うんでね。まるっきり違う部分に視点を置いて観ている人もいるだろうし。まあ、見方はそれぞれなんでね。それぞれの意見が出てくるってことでしょ。少数意見を取り上げればキリがないんだろうと思う。自分の思い入れじゃないのかな」と回答。自身のベストゲームについては「オレの中でもベスト1は違うっていうだけのことであってね」と後日、自身のベストゲームを発表することも予告した。

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