巨人・岸田 1―0熱男V弾「幸せです!」パフォ打ち合わせは?「誰か打ったらやっていいかな、みたいな」

[ 2023年10月1日 22:31 ]

セ・リーグ   巨人1―0ヤクルト ( 2023年10月1日    東京D )

<巨・ヤ>5回、先制ソロを放った岸田はスタンドに向かって「熱男」ポーズを決める(撮影・沢田 明徳)
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 巨人の岸田行倫捕手(26)がヤクルト戦(東京D)で7番に入ってスタメンマスクをかぶり、5回の第2打席で左翼スタンドへ飛び込む先制の今季2号ソロ。この試合を最後に現役を引退する松田宣浩内野手(40)の前で渾身の「熱男~!」パフォーマンスを披露し、偉大な大先輩を喜ばせた。

 0―0のまま迎えた5回だった。この回先頭の松田が右飛に倒れ、1死走者なし。ここで第2打席に入った岸田が相手先発左腕・山野の初球を捉えた。

 高めに浮いたフォークボールを完璧に捉えて左翼スタンドへ。岸田の本塁打は自身初のサヨナラアーチを代打で放った6月30日の阪神戦(東京D)以来93日ぶりとなる今季2号、プロ通算3号だった。

 そして、ダイヤモンドを一周してベンチ前に戻ると、松田の目の前で渾身の「熱男~!」パフォーマンスを披露。松田は満面に笑みを浮かべて岸田を出迎えていた。

 試合後の岸田との主なやりとりは以下の通り。

 ――松田のラストマッチでホームラン打って「熱男」をやった。

 「幸せです!」

 ――ホームランを打った時にやろうと決めていた?

 「いや、なんか、やろうっていうか、今日、普通に…誰かホームラン打ったらやりたいなみたいな。マッチさんが、打つのが一番いいんですけど、誰か打ったらやっていいかな、みたいな、ちょくちょく話が出てて。ホーム帰ってきてベンチで“行け行け”って」

 ――打ったからみんなでできた。

 「いやー、なんか、もう、多分今後、できないじゃないですか。今日しか多分できないと思うんで。それをこうやって、松田さんの前で、一緒にやれたっていうのが凄いなんか、まあ、1年しか一緒にやってないんですけど、それまで日本シリーズとかも戦ったり、マッチさんのその姿を見て、やっぱり凄いなと思ったなかで、こうやって今年一緒にできたんで、 凄い良かったなと思います」

 ――初球を打った。

 「1打席目に、簡単に三振しちゃってたんで、初球から積極的に振っていこうかなと」

 ――松田には直球の勝負。その後を狙った?

 「いや、狙ったわけではないです」

 ――独特な雰囲気のあと。

 「松田さんの打席ってのは、しっかり目に焼き付けて、自分の打席になった時はしっかり切り替えて、はい、できたと思います」

 ――1―0。リードの部分も神経を使った。

 「そうですね。やっぱり今日は、試合前、松田さんも言ってたんですけど、最後、勝って終わりたいって言ってたんで、なんとか、苦しい試合でしたけど、 こうやって勝てて良かったなと思います」

 ――一緒にプレーしたからこそ分かる凄さ。

 「自分も、どっちかと言ったら、その、練習とか、試合は、あれですけど、できるだけ、自分では出してるつもりですけど、比較的、声出せる方だと思うんですけど、それでも、やっぱり、なんていうんですかね、自分が悪かったり、ちょっとこう、落ちてる時は、出そうと思っても、いつもより大きい声出せなかったり、どうしても自分のことばっか考えて、あまり声出せないところで、マッチさんは、どんな状況であっても練習から誰よりも声出して、その声っていうのは、やっぱ意味のない声というよりか、野球に対してやっぱ意味のある声を、大事な声をやっぱ出されてたんで、ほんとに凄いなと思いますし、試合中でも、試合出てなくても、その声かけであったり、そのベンチのなかでも、会話とか見てて、やっぱ凄いなと思いました」

 ――自身も盛り上げキャラ。

 「また違うんですよ。練習とか試合で盛り上げようと思っても、やっぱあそこまで盛り上げれるもんじゃないと思うんで、そこをやっぱ松田さんはやられて、ほんとに一緒にやって、なんかいつも凄いなと思って見てました」

 ――普段のあのおとなしい感じとかは。

 「おとなしいというか。いや、でも、ユニホーム着たら結構スイッチ入るんですけど、それでも普段でも、結構しゃべりかけてくれたりしてくれるので」

 ――スイッチの入り方は凄い。

 「なんか一気に入る感じがあります」

 ――1年でも一緒にやれたのは貴重。

 「そうですね、やっぱりああいう姿というか、プレーしてる姿とか、声出してる姿とか見ると、ついていこうって、ついていきたいなって、思ったんで、やっぱいいとこは見習ってやっていきたいなと思います」

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