ロッテ 特例抹消の守護神・益田の代役で沢田がプロ142試合目で初セーブ 「みんなでカバー」

[ 2023年10月1日 19:49 ]

パ・リーグ   ロッテ3―2西武 ( 2023年10月1日    ZOZOマリン )

<ロ・西>本拠地CS開催へ。スタンドにあいさつする(左から)和田、沢田、岡(撮影・長久保 豊)
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 チームの危機を、どん底から這い上がった男が救った。3―2の9回。ロッテの守護神・益田の代役でマウンドに上がったのは沢田だった。

 「内容は良くなかったけど、やるしかないので」。先頭・古賀に右前打も、1死後に岸を二ゴロ併殺打。負けられない試合の最後を締め、チームは約1カ月ぶりの連勝で勝率を5割に戻した。

 プロ7年、通算142試合目での初セーブ。それでも右腕は「投げていればいつかは来る。(喜びは)あんまり…」と笑い飛ばした。昨年6月に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、オフにオリックスを戦力外に。育成契約で拾われたロッテでブルペンを支える貴重な一人になった。

 その「大将格」で、リーグ2位の36セーブを誇る益田が発熱を伴う体調不良でこの日、特例抹消。ブルペンで常に姿を見ていた沢田は「(ベンチから)ブルペンに来た時から戦闘態勢。集中力の高さはずば抜けている。(オリックス時代の)平野さん、増井さんもそう」。守護神の凄みを肌で感じ、負けじと腕を振った。「リリーフ陣はみんなでカバーしないと。今日は僕ができて良かった」と胸を張った。

 大阪桐蔭時代はエース・藤浪(オリオールズ)の2番手で背番号10だった。盟友は海の向こうで地区優勝。連絡を取っているという沢田は「凄いですね」とおおいに刺激を受けている。

 4位ながら上位2チームとは0・5差。吉井監督は「誰とは決めず、みんなで」と益田の穴を埋める考えだ。その筆頭が沢田。勝ち抜けば古巣オリックスとのCSファイナルでの対決が待つ。

 「ここまで来たら、とことん勝つ!」。スタジアムに代役守護神の声が響いた。

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