エンゼルス・大谷ユニ 日本人選手初売り上げランク1位 前半戦トップのアクーニャを逆転

[ 2023年10月1日 02:30 ]

球場のオフィシャルグッズショップに置かれた大谷のユニホームのマネキン(撮影・光山 貴大)
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 大リーグ機構(MLB)は29日(日本時間30日)、今季のレプリカユニホームの売り上げランキングを発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(29)が日本選手初の1位に輝いた。前半戦終了時でトップだったブレーブスのロナルド・アクーニャ外野手(25)を逆転。日本選手初の本塁打王、2年ぶりのMVPが確実視される中、また新たな勲章を手にした。

 MLBは「畏敬の念を抱かせるようなパフォーマンスで世界中のファンに感動を与え続けた」と伝えた。野茂英雄もイチローも成し遂げていない、日本選手初の快挙となった。

 ランキングはMLBの公式グッズサイトで開幕日からの売り上げが算出されたもの。前半戦の集計ではブレーブスの外野手アクーニャがトップを走っていた。アクーニャは後半戦も活躍が続き、史上初の「40本塁打(41)&70盗塁(72)」を達成しナ・リーグMVP最有力候補に挙がる。それでも大谷も6、7月に2カ月連続で月間MVPに輝くなど勢いは止まらず、リーグトップ44本塁打&10勝の投打二刀流でのインパクトが後半にかけて売り上げを加速させた。

 ランキングは10年から公表されるようになり、毎年変動が激しく、人気のバロメーターとなっている。大谷はアクーニャとともに新人王に輝いた18年が8位、満票で初のMVPに輝いた21年が9位で、19、20年と昨年はトップ10圏外だった。投打二刀流のフル回転が3年間続き、日本を世界一に導き大会MVPに輝いた3月のWBCでの活躍も一因とみられ躍進。3位のヤンキースの主砲ジャッジ、5位のドジャースの外野手ベッツら他のスター選手を抑えた。

 19日に右肘手術を受けた大谷は、今季最終カードのアスレチックス戦が行われた本拠地にこの日も姿を見せなかった。フィル・ネビン監督は「彼は多くの人に今週末、私たちに会いに来るつもりだと言っていた」と改めて説明。チームMVPの表彰式などが予定されている30日(日本時間10月1日)にグラウンドに姿を現す可能性が指摘されている。

 果たして姿を現すのか。背番号17のユニホームを着たファンはスタンドで待っている。(柳原 直之)

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