北別府学さん「プロ野球選手が野球以外の事で忙しくなるこの時期に」 美空ひばりさんからの金言明かす

[ 2022年11月5日 22:09 ]

北別府学氏
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 通算213勝をマークした元広島のエースで野球解説者の北別府学さん(65)が5日、自身のブログを更新。日本の歌謡界に多大な功績を残した伝説の歌手、美空ひばりさん(享年52)から現役時代に受けたという金言を明かした。

 「後々の私の現役生活に大変大きな影響があった美空ひばりさんに頂いた金言についてプロ野球選手が野球以外の事で忙しくなるこの時期に書かせてもらいます」と書き出すと、「ご一緒させていただいた食事会で歌のレコード(今ならCDです)を出さないかというオファーがあった事を美空さんに話した時の事」とまずは状況を説明。美空さんから「ペイちゃんは野球の頂点は目指さないの?目指すのなら野球以外の事に手を出すのはやめたらどう?」とアドバイスを受けたことを明かした。

 「一軍に定着しエースを目指している頃だったのですが、オフになると歌番組などからオファーかあり天狗になりかけだった気もします」と北別府さん。「てっぺんにいる方のその助言がなければ、野球選手として中途半端になっていかもしれません。その助言をいただき、歌を出す話しはキッパリと断りました。今ごろの選手は、オフの副業もこなし良い成績を上げる選手も多いですが、私は器用ではありませんでしたからね」と続けた。

 1957年7月生まれの北別府さんは75年ドラフト1位で広島に入団。プロ3年目の78年に初めて2桁勝利となる10勝を挙げると、ここから11年連続で2桁勝利を達成した。82年には20勝、86年には18勝でそれぞれ最多勝のタイトルを獲得。94年を最後に現役引退するまで13度の2桁勝利を達成するなど通算213勝をマークし、広島の投手コーチなどを経て現在は闘病しながら沢村賞の選考委員も務めている。

 1937年5月生まれの美空さんは天才少女歌手として9歳でデビュー。生涯にわたって数々の名曲を世に残したが、89年6月に52歳の若さで死去。翌月の7月に国民栄誉賞が贈られている。

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2022年11月5日のニュース