西武ドラ5・山田が歩む松坂の道 平成の怪物と同じ甲子園11勝 「子供たちに夢を与えられる選手」目標

[ 2022年11月5日 05:30 ]

ライオンズの「L」マークを作る西武5位指名の近江・山田
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 レジェンドの背中を追いかける。西武ドラフト5位の山田陽翔投手(18=近江)が滋賀県彦根市の同校で指名あいさつを受けた。OBの松坂大輔氏(スポニチ本紙評論家)に並ぶ甲子園11勝の輝かしい実績を誇る右腕。松坂氏のような「子供たちに夢を与えられる選手」を目標に掲げた。

 「たまたま同じ数字を残させてもらっただけ」と謙遜するが、同氏以来となる甲子園11勝投手の入団。「あのスライダーは見ている側を楽しませるようなボール」。自身もスライダーが得意球。変化球も磨きつつ「平良投手のような速いストレートを投げられるようになりたい」と直球強化は背番号61に教えを請うつもりだ。

 潮崎哲也編成ディレクターもかつての背番号18との“共通点”を指摘する。「それだけ皆さんに知られている存在。大舞台に強いというのは、この世界では本当に大事な部分。それを彼は持っている」。山田が先輩右腕の活躍で最も印象に残っているのは、1年目の99年、イチローとの初対決で3打席連続三振に仕留めた場面と、あの名言だという。自信があるのは「(球種の)バランスよく三振が取れる」ところ。パの強打者から奪三振を重ねて、確信に変えていく。(北野 将市)

 ◆山田 陽翔(やまだ・はると)2004年(平16)5月9日生まれ、滋賀県栗東市出身の18歳。近江では1年夏の独自大会からベンチ入りし、秋からエース。2年夏は甲子園4強。3年春は甲子園準優勝、夏は4強。球種はツーシーム、カットボール、スライダー、カーブ、フォーク。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

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2022年11月5日のニュース