【Wシリーズ舞台裏】フィリーズ世界一へ験担ぎの「赤いビール」

[ 2022年11月5日 02:30 ]

ワールドシリーズ第5戦   アストロズ3―2フィリーズ ( 2022年11月3日    フィラデルフィア )

「赤いビール」を提供しているクリス・ムリンズさん
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 フィラデルフィアは1776年に独立宣言が採択された全米で最も歴史のある街の一つだ。自由の鐘や独立記念館など国家誕生のシンボルとなる建物も多い。この街で一番古い酒場は「マッギリンス・オールデ・アレ・ハウス」。ワールドシリーズ優勝を願ってフィリーズのチームカラーに合わせた「赤いビール」を売り出した。

 「18年、NFLのイーグルスがスーパーボウルに出た時は緑、ビラノバ大がバスケットボールのNCAAトーナメントに出た時は青いビールを出したら、両方チャンピオンになった。(チームカラーに合わせての)験担ぎ。次はフィリーズの番」とオーナーのクリス・ムリンズさん(48)。1860年に現在の場所で開店。現在はムリンズさん一家で経営している。

 世界一に王手をかけたら赤いビールをグラスで出すのはやめるそうだ。「ウチの店はファンが集まって大騒ぎする目抜き通りのすぐそば。08年の世界一では店のあちこちでグラスが割れて、破片が飛び散って怖い思いをした。今回は全てプラスチックのコップに切り替えるよ」と笑った。(奥田秀樹通信員)

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2022年11月5日のニュース