侍始動のヤクルト・村上、流行語大賞“村神様”ノミネートに「うれしいですけど神様じゃないんで…」

[ 2022年11月5日 05:00 ]

打撃練習する村上(撮影・木村 揚輔)
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 侍ジャパンは5日、栗山英樹監督(61)の初陣となる強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」日本ハム戦に臨む。日本選手最多の56本塁打、最年少3冠王の村上宗隆内野手(22)らチームは4日、会場となる東京ドームで練習を行い、始動した。若き4番打者は来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、世界一奪還に臨む覚悟を口にした。

 村上は「神様じゃない」と笑った。侍ジャパンの始動日になぜそんな話題になったのか。この日、「新語・流行語大賞」の候補30語にSNSから発生した尊称「村神様」がノミネートされたからだ。

 「うれしいですけど神様じゃないんでそっとしておいてほしいなと思います(笑い)」

 そっとしておけるわけがない。野手最年少22歳の存在感が際立った。5日前に日本シリーズを戦い終えた後は調整より休養に専念してきた。フリー打撃では39スイングで6本の柵越え。岡本和は「村神様が逆方向にえぐい打球を打っていた」と、佐藤輝は「村神様がやっぱり凄かった」と目を奪われた。

 打順について「4番以外の打順のイメージはあるか?」と質問されると「ないです」と、どこでも任されたところを打ちたいという意味で言った。ただ、文句なしの4番候補。「日の丸を背負うのを誇りに思う。恥じないようなプレーを全力で」と語った。

 チーム最年少で出場した昨夏の東京五輪。当時は8番打者として米国との決勝で、金メダルへの決勝弾を放った。優勝会見で「日の丸の4番を打ちたいと入団してきた。今回は中軸ではなかったが、日の丸の4番を打てる時がきたら、そういう人たちの気持ちも背負って戦いたい」と熱く語っていた。日本選手最多の56本塁打を放ち、最年少3冠王。真の4番として再び日の丸を背負った。

 栗山監督から言葉をかけられると、「僕が力になれれば」と謙虚に言った。指揮官からは「(ジャパンを)背負ってくれ」と力強く言われた。自身は本職の三塁グラブだけでなく、一塁ミットも持ち込んだ。村上は「世界一に向けて、力になれることがあれば僕は全力でやります」と返した。(神田 佑)

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