トヨタ自動車・ルーキー松本、8強導く1安打完封勝利 自己最速152キロ出た

[ 2022年11月5日 06:00 ]

社会人野球日本選手権2回戦   トヨタ自動車2─0パナソニック ( 2022年11月4日    京セラD )

<パナソニック・トヨタ自動車>1安打完封勝利のトヨタ自動車・松本(撮影・後藤 大輝)
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 1回戦1試合と2回戦2試合が行われた。トヨタ自動車は新人右腕・松本健吾投手(23)がパナソニックを117球で1安打完封し、4大会ぶりの8強入り。東芝は9回1死満塁から大庭樹也内野手(24)が今秋ドラフトで楽天から2位指名を受けた鷺宮製作所・小孫竜二投手(25)から右前にサヨナラ打を放ち、8強一番乗り、トヨタ自動車と準々決勝で対戦する。Honda熊本は4安打の稲垣翔太内野手(29)が9回1死一、三塁の打席で選んだ四球が暴投となりサヨナラでSUBARUを下した。

 最後の打者を打ち取ると、右手を高々と突き上げた。トヨタ自動車の新人右腕・松本が公式戦初完封。自己最速を2キロも更新する152キロをマークし、打者28人を1安打1四球に封じ込めた。
 「トヨタに入ってから一番いい投球ができました。課題である立ち上がりをクリアできたのが良かったです」

 その立ち上がり。2番・植田勝至を四球で歩かせるなど、7球のうち6球がボールだった。だが「それも含めていつも通り。切り替えられた」。後続の3、4番をいずれも内野ゴロに退け、リズムをつかんだ。打順の2回り目までは150キロ台の直球が主体。相手打線がその直球狙いであることを察知すると、3回り目以降はフォーク、カットボールを多用し翻弄(ほんろう)した。

 大舞台での強さは健在だった。都市対抗のTDK戦でも4イニングを完全投球。藤原航平監督からも「素晴らしすぎた」と称賛された。

 準々決勝以降の連戦をにらんでも、リリーフ陣を温存できた事実は大きい。来秋のドラフト候補が、優勝戦線の目玉となりそうだ。(森田 尚忠)

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2022年11月5日のニュース