広島ドラ4・清水の自慢は肩「小学校の頃から遠投をしていたら…」目標は「打てる捕手」

[ 2022年11月5日 05:00 ]

広島・高山スカウトから指名挨拶を受け笑顔の健康福祉大高崎・清水
Photo By スポニチ

 広島からドラフト4位指名を受けた高崎健康福祉大高崎・清水叶人捕手(18)が4日、群馬県高崎市の同校で指名あいさつを受けた。二塁送球タイム1秒77、遠投110メートルの強肩に高校通算25本塁打を誇る次代の正捕手候補。目標には、同じドラフト4位から打線の中軸を担う坂倉の名前を挙げ「打率3割を残す打てる捕手を目指したい」と力を込めた。

 真っ赤なカープ帽をかぶり、首には新井監督の直筆サインが入ったドラフト会議の入場パス。高山、尾形両スカウトから指名あいさつを受けた清水は、ほほ笑みながら発する言葉に実感を込めた。

 「指名あいさつをしていただいて、素直にうれしい。いよいよ広島カープに行くんだな…という気持ちです」

 強肩、強打がセールスポイント。目指す選手には坂倉の名前を挙げた。ドラフト4位指名された高卒の捕手、右投げ左打ちが共通項なら、身長も同じ、体重は金の卵が5キロ軽いだけと体のサイズも似ている。憧れの選手が来季は捕手一本で臨む情報も把握済みだ。

 「坂倉選手のように打てる捕手を目指したい。打率3割を残せるのはプロでも一握り。来季からまた捕手をやられるという部分でも目標とする選手です」

 高校通算25本塁打。「長打や単打など、状況に応じた打撃ができるのが自分の長所」と話し、坂倉やオリックス・吉田正のように、体のサイズ感を超えた飛距離を生み出す体の使い方や、球に強くコンタクトする技術の習得を理想に掲げる。

 「坂倉選手のスイングは無駄がない。強くコンタクトし、内角の対応も素晴らしい。高卒でドラ4は同じなので、どういう練習をしたら身になるか、いろいろ聞いてみたい」

 強肩は、強打以上の評価を得る。遠投は110メートル。プロの平均が1秒9とされる二塁送球タイムは実に1秒77を誇る。担当の高山スカウトは「肩の良さが凄く目立つ。肩をアピールしながら打てる正捕手を目指してほしい」と期待する。

 「自分は肩が一番自信があります。小学校の頃から遠投をしていたら強くなった。(距離が)伸びていくので楽しかったんです」

 同じ群馬の利根商から2位指名された内田と共闘を誓う。「すごい打者という印象。同じ球団でうれしい」。新春の入寮に備え、現在は自宅近くの施設にある打撃マシンで「納得するまで」スピードボールを打ち込む毎日。自覚は十分だ。

 「まずはケガをしない体づくりが大事。早く1軍の舞台に立って活躍したいです」

 有望株ひしめく広島捕手陣。18歳は目を輝かせ、競争を勝ち抜いた先を見つめた。

 《好物はパピコのコーヒー味》
 ☆生まれ&サイズ 2004(平16)7月6日生まれ、群馬県藤岡市出身の18歳。3人兄弟の次男。1メートル76、83キロ。右投げ左打ち。

 ☆球歴 美土里小1年時から軟式の美土里タイガースで野球を始める。藤岡西中時代は高崎ボーイズに所属。高崎健康福祉大高崎では1年秋からベンチ入り。高校通算25本塁打。遠投110メートル、二塁送球タイム1・77秒を誇る。甲子園は1年夏の交流戦でベンチ外、2年春の選抜は出場機会なし。

 ☆本来は左利き 最初は珍しい左投げ右打ち。小学生の時、兄のグラブを使って右投げが身につき、父の勧めで始めた左打ちを感覚が良くて続ける。

 ☆好きな言葉 気合、何とかなる 1年秋の初打席は緊張で体が動かず空振り三振。何とかなると自分に言い聞かせ、経験を積んで成長できた。前向きになれる言葉。

 ☆好きな食べ物 アイスクリーム。中でもパピコのコーヒー味が好き。 

続きを表示

2022年11月5日のニュース