バーランダーがWS初勝利でアストロズ王手! 9度目の正直「野球人生の中でも最高の気分」

[ 2022年11月5日 02:30 ]

ワールドシリーズ第5戦   アストロズ3―2フィリーズ ( 2022年11月3日    フィラデルフィア )

アストロズ・バーランダー(AP)
Photo By AP

 アストロズが17年以来5年ぶり2度目のワールドシリーズ(WS)制覇に王手をかけた。3日(日本時間4日)の第5戦でジャスティン・バーランダー投手(39)が5回4安打1失点と好投し、WS通算9度目の先発登板で初勝利。フィリーズとの対戦成績を3勝2敗とし、5日(同6日)に本拠地ヒューストンで行われる第6戦へ勢いづけた

 通算244勝の39歳が、9度目の正直で初勝利。バーランダーはチームメートから新人のように洗濯物を入れるカートに乗せられ、シャワーを浴びる手荒い祝福を受けた。

 「いろんなものをぶっかけられたけど、今までの野球人生の中でも最高の気分」

 WSでは過去8試合で0勝6敗。この日も初回、シュワバーに2球目の高め直球を先頭打者本塁打とされたが、スライダーを増やすなどして修正した。5回2死二塁では5番カステラノスに粘られた末の10球目、スライダーで浅い左飛に。94球に達し、この回限りで交代したものの、ダスティ・ベーカー監督は「できるだけ長く投げさせた。彼がエース。引っ込めるのは難しい」と信頼を口にした。

 ポストシーズン通算16勝目で世界一に王手。ジョン・スモルツ(元ブレーブス)を上回り、アンディ・ぺティット(元ヤンキース)の19勝に次ぐ歴代単独2位となったベテランは「みんなが自分のことのようにこの勝利を祝ってくれる」とチームの結束を強調した。(奥田 秀樹通信員)

 ≪ペーニャが3安打2打点≫アストロズのペーニャが勝利に大きく貢献した。初回無死三塁で先制の中前打。1―1の4回には決勝アーチを放つなど3安打2打点だった。新人遊撃手によるWSでの本塁打は史上初。第2戦に続いて2度目の勝利打点を挙げた。WS2度の勝利打点は新人では03年の松井秀喜(ヤンキース)以来4人目の快挙だ。ドミニカ共和国出身の25歳は「(本塁打の)感触は良かったけど、フェンスを越えるか分からなかった。普通に走ったよ」と笑顔で話した。

続きを表示

2022年11月5日のニュース