プロ初サヨナラ打のオリ・若月「いつも代打を出される側なので」 自虐インタビューに場内大爆笑

[ 2022年9月15日 22:38 ]

パ・リーグ   オリックス―日本ハム ( 2022年9月15日    京セラD )

<オ・日> 延長12回1死二塁、代打・若月(左から2人目)は右越えにサヨナラ打を放ちナインの手荒い祝福を受ける (撮影・後藤 大輝)
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 オリックスの若月健矢捕手(26)が、プロ初のサヨナラ打を放ち、連敗脱出に貢献した。9回に平野佳が同点に追いつかれる苦境だったが、投手コーチ兼任の能見篤史投手(43)が今季限りでの現役引退を発表した日に執念で白星を手繰り寄せた。

 2-2で迎えた延長12回だった。決め手を欠き、ドロー目前の中で、先頭の太田が左中間への二塁打を放ち出塁。すると1死後に代打で登場した若月が、堀の直球をはじき返し、打球は右翼手の頭上を越えてフェンスに直撃するサヨナラ二塁打。歓喜の輪が広がった。

 引き分けに終われば、先に試合を終わられ、優勝マジック「11」を点灯させていたソフトバンクのマジックを「10」に減らしてしまう瀬戸際だったが、何とか執念で白星を手繰り寄せた。

 試合後にヒーローインタビューに呼ばれた若月は、代打での登場に「いつも代打を出される側が多かったので、自分が行くのが新鮮な気持ちだった」と自虐的に振り返り、場内は大爆笑。サヨナラ打については「越えてくれと思っていた。プロに入ってからサヨナラ打を打つのが初めてだったので、うれしかった。これからホームでの連戦も続くし、ホームの初っぱなを取れたのは大きい」と白星をかみ締めた。インタビューの最後は「終電の方もいると思うので、早く帰りましょう」と冗談めかして、場内は再び爆笑。バットとトークで、ファンに笑顔を届けていた。

 ▼オリックス・太田(12回先頭で二塁打)なんとしても塁に出るという気持ちで打席に立った。(二塁にヘッドスライディング)なんとか勢いをつけたかったのでやりました。ずっとチャンスもらっていて結果出せていなかったので、結果を出したい気持ちで試合に臨んだ。若月さんが打ってくれると信じていたので感謝したい。

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