カージナルス黄金バッテリー 47年ぶりメジャー新記録樹立 通算先発バッテリー出場325試合

[ 2022年9月15日 10:23 ]

ナ・リーグ   カージナルス4-1ブルワーズ ( 2022年9月14日    セントルイス )

試合前、ブルペンから歩いてベンチへと向かうウェインライト(右)とモリーナ(AP)
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 メジャーを代表する黄金コンビが新たな歴史をつくった。カージナルスのアダム・ウェインライト投手(41)とヤディエル・モリーナ捕手(40)が14日(日本時間15日)のブルワーズ戦にバッテリーとして先発出場。通算の先発バッテリー出場試合数を325とし、メジャー新記録を打ち立てた。これまでの記録は1963~75年にタイガースのミッキー・ロリッチ投手とビル・フリーハン捕手が記録した通算324試合だった。

 活躍で記念日に花を添えた。ウェインライトは2回に先制点を失ったが、その後は粘りの投球を徹底。8安打を浴びながらも、最少失点にとどめ、先発としての責任投球回数の5回を投げ切った。モリーナは攻守で“相棒”をサポート。1-1の2回1死一、三塁、左前に勝ち越し打を放ち、2-1の3回1死一塁の場面では一走・ウォンの盗塁をストライク送球で阻止し、ピンチの芽を摘み取った。カージナルスがリードを継投で守り切って4-1で勝利。モリーナの一打が決勝打となり、ウェインライトは今季11勝目を手にした。

 ウェインライトは2004年から、モリーナは00年のドラフト指名から一貫してカージナルスに所属。07年、ウェインライトにとってメジャー初先発となった試合で先発マスクをかぶっていたのがモリーナだった。2人がバッテリーとして先発出場した試合でチームは213勝112敗。16シーズンで実に101もの貯金を作った。長くともに戦い、お互いのことを深く知りあったからこそ打ち立てることができた金字塔だった。

 ウェインライトは制球力と多彩な変化球を武器に09年、13年とともに19勝を挙げて最多勝利を記録するなど、通算195勝をマーク。モリーナは強肩堅守の捕手として知られ、打撃でも試合前の時点で通算2164安打、1018打点、175本塁打を記録。今季限りでの現役引退を表明している。

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