昨秋去就に揺れた阪神・梅野 電話をした恩師が助言を控えた理由は

[ 2022年9月15日 07:10 ]

セ・リーグ   阪神6-5広島 ( 2022年9月14日    甲子園 )

<神・広>ヒーローインタビューを終え、ファンに手を振る梅野(撮影・平嶋 理子)
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 【記者フリートーク】梅野がFA宣言をするのかしないのか。昨秋、虎党は動向に気をもんだ。終盤戦に先発を外れたことでさまざまな憶測を呼び、福岡工大城東の恩師、杉山繁俊さん(65)も同時期、心配になって電話をした。しかし、助言めいたものを口にするつもりはなかった。

 というのも、高校時代から多くを語る必要がない教え子だったからだ。小4で母をがんで亡くした影響からか、自立心が人一倍強く、練習も進路も、あれこれ指示する必要がなかった。昨秋の電話も「自分にふさわしい場所を見つけて」とだけ伝えたそうだ。

 虎残留の決定後の昨年12月、福岡市内の「大松寿司」で2人は再会した。落合博満らが訪ねた野球人御用達の店で、梅野から「阪神に残ります」と報告を受けた。「決めたのなら、その道でがんばれとだけ言いました」。あれこれ聞かなくても、表情から覚悟が伝わった。恩師は縦じまでの末永い活躍を確信している。(阪神担当・倉世古 洋平)

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2022年9月15日のニュース