オリックス 能見引退発表 16日会見 古巣・阪神との一戦で健在ぶり見せつけたが、18年間の現役に別れ

[ 2022年9月15日 13:14 ]

オリックス・能見篤史
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 オリックスは15日、能見篤史投手(43)が今季限りで現役を引退することを発表した。16日に引退会見に臨む。

 能見は、阪神で選手として16年間、オリックスでは投手コーチ兼任として2年間。ヤクルト・石川と並び今季はプロ野球現役最年長投手としてプレーしたが、18年間の現役生活に終止符を打つことになった。

 通算勝利数は104。球界に記憶と記録を残したが、今季は若手投手の台頭もあり、4試合に登板してわずか3回1/3イニングしか投げていない(自責1、防御率2・70)。熾烈(しれつ)な優勝争いを繰り広げるチームの状況下にあって、コーチとして選手のサポート役に徹していた。

 それでも今季初登板となった6月12日の阪神戦では、場内アナウンスで「能見」の名前がコールされると、大歓声と割れんばかりの拍手が京セラドームに響き渡った。古巣のファンからも愛されていた証で、「鳥肌が立った」と驚きを隠せなかった。堂々の1回無失点で虎党にも健在ぶりを見せつけたものの、惜しまれつつユニホームを脱ぐことになった。

 鳥取城北から大阪ガスを経て04年ドラフトで自由獲得枠として阪神に入団。プロ初登板は1年目の05年4月3日、ヤクルト戦だった。25歳10カ月と遅咲きのデビューとなったが、18年6月28日のDeNA戦では通算100勝を達成。プロ野球135人目で、39歳1カ月での到達は史上2番目に遅かった。阪神では05年、オリックスでは21年のリーグ優勝に貢献。13年は日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した。

 ◇能見 篤史(のうみ・あつし)1979年(昭54)5月28日生まれ、兵庫県出身の43歳。鳥取城北から大阪ガスに進み、04年ドラフト自由獲得枠で阪神入団。09年は先発に定着して13勝。12年に172奪三振で初タイトル。13年WBC日本代表。20年オフにオリックスへ移籍。阪神では通算443試合で104勝93敗2セーブ51ホールド、防御率3.34。オリックスでは投手コーチ兼任。1メートル80、74キロ。左投げ左打ち。

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