最大貯金18あったのに…楽天、自力V消滅 辛島“鬼門”で4回4失点 山崎が初回に痛恨“大の字アウト”

[ 2022年9月15日 21:45 ]

パ・リーグ   楽天3ー7ソフトバンク ( 2022年9月15日    楽天生命 )

<楽・ソ>ベンチの石井監督(撮影・篠原 岳夫)
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 楽天は15日に本拠地・楽天生命パークでソフトバンクと対戦し3―7で敗戦し、自力優勝の可能性が消滅した。

 シーズン序盤に投打がかみ合ったチームは5月10日時点で貯金18で2位・ソフトバンクに4・5差をつけて単独首位と2013年以来のリーグ優勝に期待感が高まった。だが、そこから歯車が狂い始めたチームは負けが先行し、8月17日には貯金が0となった。1948年に阪神が貯金17から0になったが、74年ぶりのプロ野球史を塗り替える屈辱。その後、何とか借金生活は免れ、上位陣と僅差ながらも4位に転落。そしてこの日、ついに自力Vの可能性が消滅した。

 先発の辛島は今季5勝3敗も3敗全てが本拠地。19年9月7日の西武戦を最後に本拠地での白星から遠ざかっているが、今回も“鬼門”で勝利を挙げることはできなかった。2回に3連打で1死満塁とされ、犠飛で先制を許すと、3回は柳田に2点本塁打を浴びるなど3失点。4回4失点と先発の役目を果たせず降板となった。

 2番手で登板した安楽も嫌な流れを止められなかった。連打と死球で無死満塁とすると、7打席連続安打と絶好調の牧原を空振り三振に仕留めて1死を奪ったが、代打・柳町の右前2点適時打で点差を6点に広げられた。さらに3番手の高田も8回に1失点するなど投手陣が踏ん張れなかった。

 打線はソフトバンク先発・和田を捉えきれなかった。初回、先頭の山崎が中越え三塁打で先制の好機も、次打者・鈴木大が投ゴロ。この打球に三走・山崎が飛び出し、慌ててヘッドスライディングで帰塁。タイミングはアウトだったが、三塁手・周東がタッチと同時にボールを落としてセーフの判定。しかし、山崎はセーフと気付かず、ベースに戻らずにその場で大の字。周東がボールを拾ってタッチしてアウトとなった。

 先制の好機の逃した打線は、毎回走者を出しながらも和田から得点を奪えず5回までわずか4安打。和田が降板後、7回に2番手・泉から連打で無死一、二塁の好機をつくり、1死一、三塁から山崎が一ゴロで1点を返した。8回には辰己が3番手・津森から9号2ランを放つも後が続かなかった。3-7で敗れ、ソフトバンクの優勝マジック点灯を許した。

 ▼石井監督 起きていることは変えられないので、チームとして頑張っていくことが大事。しっかり切り替えてやるしかない。

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2022年9月15日のニュース