阪神・大山 難敵森下撃ちで自己最多打点にあと1 初回失点直後すぐさま攻略「なんとか1点という思い」

[ 2022年9月15日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-5広島 ( 2022年9月14日    甲子園 )

<神・広> 5回2死一、二塁、大山は中飛に倒れる(投手・森下)(撮影・大森 寛明)
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 難敵攻略への口火を切ったのは、阪神・大山のバットだった。2点を先制された直後の初回。1死二、三塁の絶好機を、逃すわけにはいかなかった。

 「先頭からつないで(くれて)、良い流れで回ってきた打席でしたし、まずはなんとか1点という思いだった。そのあとチームも追いつくことができた」

 カウント2―2からの5球目だった。森下の外角高めに浮いたカットボールをコンパクトにはじき返すと、白球は右前で弾んだ。1点を返しただけでなく、なおも一、三塁と好機を拡大。続く原口の同点犠飛を呼んだ。

 「もう1回当たる可能性があると思うし、立ち上がりに点を取られてビハインドからのスタートになってしまって、嫌なムードになるところを初回にみんなで2点を取れた。取られたあとの2点は大きかった」

 矢野監督から称賛されるのも、いわば当然の大仕事だった。今季の過去2試合は、15イニングでわずか1得点。前回8月30日の対戦では、6回零封されていた。苦手意識を持つ中で奪われた先制点。ちょうど1週間後の21日に甲子園で同カードがあることからも、重い空気を払拭した一打にはそれだけ価値があった。

 伊藤将の先発時は、今季15試合で49打数16安打の打率・327、16打点の好相性。5回3失点と苦しんだ後輩左腕に、黒星をつけさせることはなかった。

 これで今季84打点。自己最多となっている20年の85打点に、あと1と迫った。キャリアハイの更新はそのまま、勝利へと直結していく。勝つためにバットを振る。それが大山の生きざまだ。(石崎 祥平)

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