江川卓氏 3冠王狙う村上の“唯一”の落とし穴指摘「打ちたいでしょうね。ここまで来たら、60は」

[ 2022年9月15日 19:53 ]

江川卓氏
Photo By スポニチ

 野球評論家の江川卓氏(67)が、14日に更新した自身のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」で、令和初の3冠王を狙うヤクルト・村上宗隆内野手(22)について言及した。

 この日の動画は、8月のセパ両リーグから、投手・野手で気になった選手をピックアップする企画。そこで、セ・リーグの野手として江川氏が挙げたのが、もちろん村上だった。

 8月は12本塁打を量産。それ以上に江川氏が驚いたのが出塁率・588で、「驚異的な出塁率。ほとんど塁に出ている感じ。これだけの成績なのに、よく投手が勝負しているよね」と信じられないような表情を見せた。

 村上は13日の巨人戦で2本塁打を放ち、日本選手歴代最多となる1964年王貞治(巨人)のシーズン55本塁打に並んだばかり。今後は2013年にバレンティン(ヤクルト)が達成した60本塁打の日本記録更新に挑むが、江川氏はここに“落とし穴”があるを考えている。

 以前から「ボール球を打ち出すと厳しくなる」と予想していたが、「50本超えるかな、と思ったら、フワッと超えた。今度は60が視野に入ってくる。ちょっとストライクゾーンを広げて打ちたくなる。その時の打率が、ちょっと心配かな」と指摘した。

 追いかける中日・大島とは「まあ、2分ぐらい開いているから、どうかなと思うけど」(15日現在、村上は・337、大島は・317)と分析するが、「大島さんが4打数4安打ぐらい打って、村上さんがボールを追いかけてくると、グッと下がるかもしれない。強敵は大島さん」と話し、村上の心境を想像して「でも、打ちたいでしょうね。ここまで来たら、60はね」と推測した。

 また、村上は7月から8月にかけてプロ野球新記録となる5打席連続本塁打の快挙も達成している。これに江川氏は「5打席連続は意外と騒がれなかったよね。コロナがあったからか“打っちゃったの?”で終わっちゃったんだけど。本当はもっと大騒ぎになる話。4打席は掛布もそうだし、王さんもそうでしょ。歴史を変えてしまっているんだから、22歳が。後で気がつくよ、すごいことだったんだって」と脱帽していた。

続きを表示

2022年9月15日のニュース