牛島和彦氏 ロッテ・朗希、いきなり失点も自分の体調把握し修正できた

[ 2022年9月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ8―1日本ハム ( 2022年9月14日    ZOZOマリン )

<ロ・日>ロッテ先発の佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【牛島和彦 視点】ロッテ・佐々木朗の立ち上がりは不安いっぱいだった。フォームに迫力と粘りがない。いつもなら足を上げ、一度股関節に体重を乗せて“タメ”をつくって、粘りながら体重移動していくが、先頭・木村の打席から体重移動に粘りがなく、すぐにフォームがほどけてしまう。直球も変化球も打者を押し込めず、木村に一発を食らい清宮、松本剛にもはじき返された。

 どれだけ失点してしまうのかと思ったが、1死一、二塁で上川畑に対したところから本来のフォームを取り戻し、連続三振で切り抜けた。2回以降はいつもの佐々木朗に戻り、フォークが落ち、直球の切れも出た。

 立ち上がりは疲労から、体全体を使って投げることに不安があったのかもしれない。そこから自分の体調を把握し、修正。5回を1失点にまとめてしまう。内容が詰まった58球、9勝目だった。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月15日のニュース