【大谷と一問一答】エースとしての責任…「どんな状況でも100球くらいはいかないと今のウチにはきつい」

[ 2022年7月23日 13:21 ]

 <ブレーブス・エンゼルス> 降板後、ベンチで肩を落とす大谷(撮影・大森  寛明)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が22日(日本時間23日)、敵地アトランタで行われたブレーブス戦に「1番・投手兼DH」で出場。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶり「2桁本塁打&2桁勝利」の偉業達成がかかったが、6回1/3を6安打6失点で降板して10勝目はならず。偉業達成はお預けとなり、チームは1-8で敗れて4連敗。借金は今季最多15となった。大谷自身の連勝も6で止まった。

 2回にはメジャー自己最速の101・2マイル(約163キロ)をマーク。5回の打席では左足先に死球を受けるアクシデントもあったが、直後のマウンドでは1死から連続で空振り三振に仕留める意地を見せた。6回先頭のアーシアを空振り三振させて5戦連続2桁奪三振に到達し、6回までに11三振を奪った。日本人投手では95年の野茂英雄を越える5試合連続2桁奪三振で日本人新記録となった。

 しかし、大谷自身も無安打に倒れるなど打線が振るわず、0-0で7回に突入。先頭に四球を許すと、ここからブレーブスの猛攻を浴びた。オルソンに2ランを被弾し、その後も連打を許すとアーシアにも左越え2ランを浴びた。今季自己ワーストの1イニング6失点を喫し、7回途中で降板した。チームはここまで大谷が登板しない試合で13連敗していたが、ついに大谷も黒星を喫した。

 以下、試合後の大谷との一問一答。

 ――後半戦初戦勝って勢いつけたかったと思うが、それができなかったことについて
 「勝って良い流れでいきたかったですけど、さすが強いチームだなという。なんでしょうね、打線というか、そういう攻めをしてたと思いますし。ウチは逆にチャンスを作るけど点を取れなかったっていう差かなと思います」

 ――5回のゴロ処理で滑ったが、あとのピッチングに影響はあったか
 「なかったです」

 ――7回は体力的に疲れたな、とかあったのか
 「もちろん疲れはありますけど、でも全然いける球数でしたし。あの球数はいかないと勝てないというか。どんな状況でも100球くらいはいかないと今のウチにとってはきついかなと思います」

 ――6回までは思い通り?
 「そうですね、いい攻めができていたかなと。打者の反応を見ながらしっかり攻められていたかなと思います」

 ――5回、足に死球を受けた影響は
 「特にはないですかね」

 ――7回の四球はどうとらえている?
 「結果的に最後はスライダーもスプリットも抜けていたので…まあ単純に疲れというか、思い描いているような、ピッチングというか動きができていなかったのでああいう球になったかなっていう感じです」

 ――昨年ワールドチャンピオンのチーム。3巡目で対応してくるあたりで実感した?
 「チャンスをしっかりモノにしてくるあたりがさすがだなと。失投をしっかり打てるというか、結果につなげられるというのが強いなと思います」

 ――「今のウチには」という言葉が多いが、取り巻く状況や自分にかかる責任感などはどうか
 「良いチーム状態で野球ができてるかと言われたらそうではないので…。その中でできることを精いっぱい一人一人やらなきゃいけないですし。特に先発ピッチャーは試合を作って行って、最後の最後まで勝てるチャンスを残していかなきゃいけないので。ホームラン打たれた後もしっかり抑えられたら良かったですけど、なかなか最後は厳しい感じだったかなと思います」

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