日本ハム・清宮が初選出 新庄イズムで「本盗」宣言 ドタバタ球宴盛り上げる

[ 2022年7月23日 06:00 ]

日本ハム・清宮
Photo By 共同

 「マイナビオールスターゲーム2022」に出場するセ、パ各リーグの「最後の一人」を決めるプラスワン投票の結果が22日に発表され、パは日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が、セは巨人の小林誠司捕手(33)が選ばれた。この日までにコロナ禍で9選手の辞退が決まるなどドタバタ開催となりそうだが、初出場となる清宮は本盗を狙って盛り上げることを誓った。

 清宮が“お祭り男”を継承だ。新庄監督は04年球宴第2戦で球宴史上初の単独本盗を決めて2度目の球宴MVPを獲得。ファン投票で松本剛、野村が初選出された際に「もし(自分が)三塁に行ったら本盗しなさいとアドバイスをした」とMVP獲得の心構えを伝授した。清宮もその発言を受け「ホームスチールの準備はできています」とコメントした。

 清宮にとって本盗はリベンジの要素もある。5月25日のヤクルト戦の9回1死一、三塁から三塁走者・清宮が遅れ、重盗による本盗に失敗。消極的なミスには厳しい新庄監督から「スタートが遅すぎる」とカミナリを落とされた。清宮は決して俊足ではないが、伝説の単独本盗、または一、三塁の重盗での本盗を狙う。

 清宮は今季80試合に出場し、打率こそ・226も、リーグ5位タイの11本塁打をマーク。1年目の18年フレッシュ球宴では一発を放って優秀選手賞を獲得しており、本盗だけでなく打席では豪快なアーチも狙う。初の大舞台に向け「数ある選手の中からこうしてファンの皆さんに選んでいただけたことは、とてもうれしい気持ちです。貴重な経験になると思うので、楽しんでプレーできればと思います」とコメントした。

 球界もコロナ禍で、今球宴では辞退者が続出。ドタバタの中で開催される真夏の祭典となるが、清宮や補充選手らにとっては、全国にアピールするチャンスでもある。早実時代に111本塁打を放ちながらプロで伸び悩んでいる長距離砲が、大舞台で“一発”を狙う。(東尾 洋樹)

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