大院大高・今坂 今秋ドラフト候補の大型遊撃手が適時打2本 履正社撃破で夏のシード権勝ち取った

[ 2024年5月4日 06:45 ]

春季高校野球大阪大会4回戦   大院大高9ー8履正社 ( 2024年5月3日    大院大高グラウンド )

<大院大高・履正社>履正社を破りガッツポーズする大院大高・今坂(撮影・河合 洋介)
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 大院大高は履正社をサヨナラ勝ちで下して5回戦に進出し、夏の大会のシード権を獲得。今秋ドラフト候補に挙がる「3番・遊撃」の今坂幸暉(3年)が、2安打2打点で難敵撃破に貢献した。

 今坂が履正社相手に抜群の打力を誇示した。府内屈指の強豪撃破に導く適時打2本。「いい投手を打つことを春の目標にしてきた。ここに照準を合わせてきました」と手応えを深めた。

 0―1の3回無死満塁で、外角直球を逆方向の左翼フェンスに直撃させる同点適時打として驚かせた。5―3の4回2死一、二塁では、変化球に反応して中前適時打。7回1死無走者では中飛に倒れるも、奥行き128メートルの中堅フェンス間際まで飛ばす大飛球と凡退した打席でも衝撃のパンチ力で魅了した。

 「逆方向に飛ばせるかは、高校野球だけではなく上のステージでも試されると言われてきた。常に意識してきたので良かったです」

 甲子園出場は1996年春のみの私立校に現れた「大阪No・1遊撃手」。中学時代には甲子園常連校など約20校から勧誘を受けた中で、練習施設の充実する同校へ進学した。その環境を存分に生かして成長し、高校通算8本塁打。昨夏の府大会では10打数7安打、1本塁打と存在感を示し、スカウトの間でも話題の選手となった。

 4回戦に国内6球団9人のスカウトが集まったことが、注目度の高さを表す。3人態勢で視察した巨人の榑松(くれまつ)伸介スカウト部次長からは「打撃が素晴らしい。パンチ力に対応力もある」と高評価を受けた。「履正社に勝ちましたけど、ここからが大院大高の時代だということを見せたいです」。春の快進撃を続け、個人の評価も上げるつもりだ。 (河合 洋介)

 ◇今坂 幸暉(いまさか・ともき)2006年(平18)10月19日生まれ、山口県下関市出身の17歳。小2から山口下関ボーイズで野球を始めて二塁手。小3から中学までは苅田ボーイズに所属。大院大高では1年夏に背番号19でベンチ入りし、1年秋から背番号6。50メートル走5秒9、遠投115メートル。1メートル78、80キロ。右投げ左打ち。

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