ソフトバンク、大技&小技で逆転勝ち 柳田同点弾に甲斐Vスクイズ

[ 2022年7月23日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―5オリックス ( 2022年7月22日    京セラD )

<オ・ソ>7回、柳田は右中間に同点ソロを放ち、打球の行方を見つめる(撮影・井垣 忠夫)
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 大技、小技で逆転勝ち!ソフトバンクは22日、オリックスに7―5で勝利し、2連勝とした。3点を追う3回に野村勇内野手(25)が同点の8号3ラン。その後に突き放されたが、7回に柳田悠岐外野手(33)の11号ソロで再び同点に追い付き、8回に甲斐拓也捕手(29)のスクイズなどで2点を勝ち越した。球宴前最後の3連戦で白星スタートを切った。

 最後は小技で決勝点をもぎ取った。両軍合わせて13投手がつぎ込まれた3時間59分の熱戦。試合を決めたのは8回の甲斐のセーフティースクイズだ。藤本監督は「チャンスだったらやろうと。甲斐が決めてくれたし、周東の足なら一塁側に転がしたら間違いなくセーフだと思った」と自信を持って決断した。

 5―5で迎えた8回は先頭の野村大が左中間を破り、激走で三塁まで到達した。即座に切り札の周東が代走に送られた。無死一、三塁となり、甲斐が2球目を確実に一塁側に転がし、周東が快足を飛ばしてヘッドスライディングで生還。さらに押し出し四球での追加点で突き放した。指揮官は「野村大は本当に勝負強い。周東はいい走塁してくれた」と称賛した。

 終盤まで相手に主導権を握られたが、諦めなかった。4―5の7回に先頭・柳田が防御率0点台の3番手・阿部のフォークをすくい上げ、右中間席へ運んだ。6月24日の日本ハム戦以来の一発となった11号ソロを「かなり抜かれたが、うまく拾うことができた。正直入るとは思わなかったけど、同点の1本となって良かった」と喜んだ。

 チームはコロナ禍から主力が復帰するも故障者が続出。ここまで打撃好調だった牧原大は左太腿違和感、周東は右脇腹痛で先発メンバーから外れた。苦しい状況で、柳田は5回にも適時打を放ち、2安打2打点。藤本監督は「いいところで打ってくれた。久しぶりにホームランも出たし、明日からも期待しましょう」と主将のさらなる活躍を期待した。

 2度のビハインドをはね返し、2連勝で首位をがっちりキープした。前半戦は残り2試合。23日も連勝を伸ばして首位ターンを決める。(福井 亮太)

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2022年7月23日のニュース