日大三で甲子園へ…主将・寒川が爆発6打点 11年夏制覇に魅せられ大阪から越境入学

[ 2022年7月17日 05:30 ]

第104回全国高校野球選手権西東京大会・3回戦   日大三15ー3桐朋 ( 2022年7月16日    スリーボンド八王子 )

<桐朋・日大三>6回、走者一掃の3点適時二塁打を放つ寒川(撮影・木村 揚輔)
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 2011年の夏。甲子園を制覇した日大三ナインの姿を目に焼き付けた少年は、11年後に主将として名門を引っ張る存在に成長していた。寒川忠(あつし=3年)は2打席連続適時打などで6打点を挙げ、7回コールド勝ちに貢献した。

 「他の学校は考えられなかった」。阪神ジュニア、名門の枚方ボーイズ(大阪)でプレーしたが、地元の関西を出て東京にある同校への進学を志した。両親は反対し、関西圏での進学を勧められたという。背中を押してくれたのは神戸国際大付で甲子園出場経験を持つ5学年上の兄・豪(たける)さんだった。

 「好きなことをやらせてあげてくれ」。弟思いの言葉に、両親は突き動かされた。

 晴れて入学。冬場には筋力トレーニングや走り込みで鍛え、二塁のレギュラーをつかんだ。「夏は一発勝負なので次の試合に向けて、しっかり課題をつぶしていきたい」。誰にも負けない日大三高愛を胸に、18年夏以来の甲子園出場を目指す。(山手 あかり)

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2022年7月17日のニュース