楽天・マー君 東京五輪金メダルの同志から刺激受けた1勝

[ 2022年7月17日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天7―3オリックス ( 2022年7月16日    楽天生命 )

<楽・オ>ファンの拍手に笑顔で応える田中将(撮影・尾崎 有希)
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 【記者フリートーク】1年前、汗も滴る福島県営あづま球場のブルペンに2人はいた。翌7月28日の東京五輪初戦先発に備えたオリックス・山本の投球を、楽天・田中将は真横で見守り、国際大会の注意点など伝えた。22歳の山本にとって何よりの力水だった。

 昨年、8年ぶりに楽天で国内復帰。浦島太郎状態だった。金メダルをつかんだ真夏の祭典が変えた。「誰も分からなかったけど、一緒にプレーした子たちとはストーリーができた。これからは、彼らと対戦するのが本当に楽しみ」。山本からは前日に「神」とあがめられた。恥ずかしい姿は見せられなかった。

 山本について「単純に、本当にいい投手ですよ」と語る。若い力の突き上げ、というような手あかの付いた表現ではなく、素直に好投手と認めて投げ合いを糧とする。かつてダルビッシュとの名勝負で成長してきたように、33歳の伸びしろを感じさせる1勝だった。(スポーツ部野球担当デスク・後藤 茂樹)

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2022年7月17日のニュース